ブガッティEB110GTがオークションに登場。
ブガッティが現在の親会社であるアウディに吸収される前の世代の車であり、おなじ「ブガッティ」と言えどもブガッティ・ヴェイロンやシロンとは異なる流れにある車です。
1897年にイタリアの起業家であるロマーノ・アルティオーリ氏がブガッティの商標権を手に入れて1991年に発表し、1994年に発売したのがこのEB110GT。
3500cc/V12エンジンにターボ4基がけという規格外のパワーソースが特徴ですが、この起業家氏が経営破綻したためにわずは154台のみ(一説には139台)の製造でEB110はそのライフを終了。
そのためこのEB110世代は「一代限り」の特殊な世代と言えますが、後継モデルとしていくつかは計画されていたようですね(そちらはジウジアーロ・デザイン)。
出力は552馬力、0-100キロ加速は3.6秒と当時としては破格の性能を誇ったことになり、かつ購入者は希望すれば611馬力まで出力をアップさせることができた(SSグレード)とも言われます。
なお、この時のエンジニアは後にパガーニを設立する際のメンバーともなっており、(パガーニ自体はランボルギーニでチーフエンジニアを努めたオラチオ・パガーニ氏が主導して設立)ブガッティEB110の初期設計はパオロ・スタンツァーニ、ガンディーニが関わったとされ、製造はモデナの工場にて行われていますが、モデナ~ボローニャあたりのスーパーカー関係者はつながりが深いのでしょうね。
今回の予想価格はまだ出ていませんが、前回のオークションでは6100万円ほどで落札されており、今回もそれと同等か、もしくはそれ以上の落札価格と考えて良いかもしれません。
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落札価格は7000-9000万円程度と見られます。
EB110自体は139台製造されていますが(1992年当時としてはけっこう多い台数のように思える)、この個体は6番めに製造されたもので、ブガッティらしい明るいブルーに塗られています。
エンジンはクワッド・ターボのV12で550馬力、6速マニュアル・トランスミッション搭載。最高時速は342キロとされます。
エポックメイキングな車の一つで、ぼくにとっても非常に印象に残る車でもあります(ヴェイロンよりもぼくの受けた衝撃は大きい)。
登場当時はすさまじいインパクトがあり、フェアレディZ(Z32)用のエアロパーツでもこれに似せたものが登場していましたね。
ブガッティはグリルに特徴があり、またアストンマーティンも同じですが、こういった特徴があるブランドは生き残りやすいのでしょうね。