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新型アウディQ3スポーツバック発表!”遅れてきたアウディの”クーペSUVはインテリマッチョなクルマだ

2019/07/24

| Q8譲りの迫力あるルックスを採用 |

アウディが「Q3スポーツバック」を発表。
これはアウディのSUV「Q3」のクーペ版ということになりますが、アウディではクーペスタイルの4ドアに対して”スポーツバック”という名称を与えています。

アウディはSUVハッピーな会社で、かなり早い段階からSUVシリーズを拡充。
しかし、メルセデス・ベンツGLEクーペ/GLCクーペ、BMW X4/X6のような「クーペスタイルSUV」をなぜかこれまで発売しておらず、しかし最近では「Q8」、そして今回の「Q3スポーツバック」といった感じで続けてクーペスタイルSUVを発売しています。

他社と展開の状況が異なることについては、「まずは通常のSUVラインアップを最大まで拡大してから」その派生とも言えるクーペSUVへと手を広げるという戦略を持っていたからだと考えられ、これはポルシェが「カイエン、マカンにてSUV需要の最大公約数を押さえた後に、ニッチの”カイエン・クーペ”を発売した」という状況にも似ていますね(アウディ、ポルシェは同じグループに属しているので、これはVWグループ全体に言える意向なのかも)。

このあたり、「まずメイン、そしてニッチ」というアウディ、「メインもニッチも同時に攻める。どうせ新型車を開発するなら一度に派生モデルも出す」というメルセデス・ベンツ/BMWとで方向性が別れているところです。

「名称はQ4」ではない

なお、アウディは同じくクーペSUVとして「Q8」を発売しており、これはいわばQ7のクーペ版。
よってQ3のクーペ版も「Q4」を名乗ると予想されたものの、実際には「Q3スポーツバック」という名称を採用しています。
これには「アルファロメオがQ4の商標を持っている」ということが関係していると思われるものの(一時、アウディがQ4の名称使用の許諾を得たという報道もあった)、Q3スポーツバックの場合は、Q7とQ8ほど(ベースとなるQ3との)デザイン的乖離が大きくないということも理由のひとつなのかもしれません。

メルセデス・ベンツ、BMWほど「クーペ」ではないけれど

そして今回のアウディQ3スポーツバックですが、まんま「Q8」の縮小版とも言えるスタイリングを持っており、シャープで先進的、かつマッシブな印象を受けます。

つまりカクカクしていて彫刻的であるということですが、このあたり「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインコンセプトに従ってラインやエッジを極力廃するメルセデス・ベンツとは対極にあるところ(BMWは一部3D、しかし全体的にはプレスラインを減らしている)。

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つまりは色々な部分で対象的なのがメルセデス・ベンツ/BMWとアウディだと考えられますが、ぼくとしては「アウディ派」。
先進的なイメージ、そしてシャープな造形を好むという性質が強いためですが、アウディQ3スポーツバックはその観点からも「かなりイケてるんじゃないか」と考えています。

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新型アウディQ3スポーツバックは「より力強く」

そして新型アウディQ3スポーツバックは、Q3の派生車種といえどもQ3とは大きく異なるイメージを持ち、Q3で表現された「筋肉質」がより強調されているようですね。

それは当然ながらリアにおいて顕著に見られ、クーペスタイルということのほかに、リアバンパー形状が「フロントグリル同様」のデザインを持つ構造へと改められていますが、これによって後部のボディカラー同色部分の面積が「上下に」狭くなり、ウェッジシェイプつまり「尻上がり」な印象に。

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加えて、最近のランボルギーニが好んで採用している「恐竜の背びれ」のようなリアディフューザーのフィン形状も「おっ」と思わせるところ。

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こちらはランボルギーニ・アヴェンタドールSVJのリアディフューザー。
現在ランボルギーニはアウディの子会社という位置づけなので、なんらかの(社内的)デザイン的共有があるようで、これに限らず、アウディとランボルギーニではデザインに関していくつかの共通項が見られます。

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なお、Q3スポーツバックのボディサイズは全長4,500ミリ、全幅1,840ミリ、全高1,560ミリ。
ラゲッジスペースの容量は通常130リッターで、リアシートを倒せば530リッターまで拡大可能、とのこと。

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エンジンラインアップとしては、230HPの2.0TFSI、150HPの2.0TDIが当初のラインアップとしてアナウンスされており、年内にほかのエンジンバリエーションの追加があるようですね。

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現在グレード、オプションの詳細は不明ですが、シルバー(メタリックホワイト?)の個体のエンブレム(フォーリングス)、バッジ類はブラックとなり、ルーフスポイラーには細長いリップが取り付けられていることがわかり、これは「Sライン」さらには「ブラックスタイリングパッケージ」装着車なのかもしれません。

ルーフ形状については、メルセデス・ベンツGLE/CLEクーペ、BMW X6/X4ほど傾斜は強くないようです。

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そしてフロントグリルは最近のアウディに顕著な3Dグリルを採用しますが、これはかなり「洗車しにくそう(汚れが奥に入り込むと掃除が面倒)」。

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新型アウディQ3スポーツバックのインテリアはこうなっている

こちらは新型Q3スポーツバックのインテリア。
基本的にはQ3と同じで、先進性をアピールしたデザインを持ち、アルミ調の加飾が多用されたクールなデザイン。

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最新のMMIを備え、アマゾン・アレクサも内蔵し、カーナビゲーションシステムはこれまで通りGoogleのデータベースを使用しています。

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日本への導入は今のところ不明ではあるものの、ドイツ本国だと「35TDI Sトロニック」が40,200ユーロ、「45TFSI quattro Sトロニック」が46,200ユーロ。

初回限定モデルとして「Edition One Dew Silver」と「Edition One Mythos Black」が投入され、これらはSライン、ブラックスタイリングパッケージ、ダークデコラティブパネル、LED」マトリクスヘッドライト、20インチホイールが採用されている、とのこと。

VIA:Audi

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