| エアバッグ関係(タカタ以外)もチョコチョコ出てくる |
ここ最近でいくつかリコールが届け出られており、その内容をここで紹介してみたいと思います。
そのうち2つは「エアバッグ」関連ではあるものの、タカタとは関係のない、ちょっと珍しい内容です。
そして残り2件は「発火の可能性」があるという、やや恐ろしいものとなっています。
スズキ・スイフトは「突如エアバッグが展開する」
まずはスズキ・スイフトですが、不具合の内容としては下記の通り。
エアバッグコントローラの制御プログラムが不適切なため、後席ドアを強く閉め た際に、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ及びシートベルトプリテンショナ ーが誤って作動することがある。そのため、最悪の場合、エアバッグ展開時に乗員 が負傷するおそれがある。
国土交通省
つまり後部ドアをバン!と勢いよく閉めるとエアバッグが作動する可能性があるということですが、実際に報告された不具合は1件のみ。
かつ、日本国内からではなく海外からの報告にてその症状が判明したようです。
対象となるのは51,817台、製作期間は平成28年12月26日~平成31年1月12日。
なお、これによる事故はゼロで、対応としては「エアバッグ制御コントローラーの制御プログラムを対策プログラムに書き換える」ことで終了する、とのこと。
ちなみにエアバッグについては、スズキ・スイフトに限らず、サーキット走行中の振動やGにて「誤作動を起こす」可能性があると一部で報じられていますが、サーキット走行中や、今回のスイフトのように「ドアを締めたときに」エアバッグが作動するとかなり驚くことになりそうです。
ジープ・レネゲードは「エアバッグ制御プログラムが書き換えられてしまう」
そしてジープ・レネゲードもエアバッグ関連。
これは今までに見たことがない内容で、その内容は下記の通り。
エアバッグコントロールモジュールのプログラムが不適切なため、イベントデータレコーダー 等のエアバッグ情報の読出しを行うと、エアバッグコントロールモジュールの制御プログラム が意図せず書き換えられてしまうことがある。そのため、エアバッグ等の乗員保護装置が適 正に作動しないおそれがある。
国土交通省
対象となるのは平成30年10月25日~令和元年5月30日までに輸入されたジープ・レネゲードに加えてフィアット500Xも。
両方合わせて対象台数は1,786台、対応自体はエアバッグコントロールモジュールのプログラムを対策が施されたものへと書き換えるのみ。
BMW 1シリーズは「燃料漏れ」
そしてBMWは1シリーズに「燃料漏れの恐れ」としてリコール届け出。
その内容は下記の通り。
燃料装置において、燃料タンクの溶接方法が不適切なため、当該タンク上部 に取り付けられたカバープレートが正しく溶接されていないものがある。そ のため、走行振動等により溶接部に亀裂が生じ、そのままの状態で使用を続 けると、亀裂が進展し、亀裂部位から燃料が漏れるおそれがある。
国土交通省
対象となる製作期間は平成23年6月29日~平成26年2月25日。
影響を受けるのはは23,746台、対策としては燃料タンクを良品と交換とのことで、かなり大掛かりな作業となりそうですね。
ちなみにこの不具合が報告されたのは199件なので、生産台数に対する発生件数は「かなり多い」とも言えます。
ポルシェ・パナメーラは最悪の場合「火災」
そしてポルシェ・パナメーラはつい先日北米で発表されたリコールと同じものが日本の国土交通省へと届け出。
内容は下記の通りで、対策としては「部品番号を点検し、交換対象の部品が装着されている場合は対策品に交換」。
エアコンブロアコントロールユニットにおいて、ハウジング形状が不適切なた め、防水性が不十分なものがある。そのため、同ユニット内部に水分が浸入すると、内部の電気配線が短絡し基板が焼損して、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
国土交通省
対象となる輸入期間は平成22年12月16日~平成28年7月22日。
台数としては3,431台、対象グレードはパナメーラ、パナメーラ4S、パナメーラ4、パナメーラS、パナメーラターボ、パナメーラターボS、パナメーラ・ターボS ハイブリッド、パナメーラGTS。