| 一部の自動車メーカーは”ブランドイメージ保持”のため、奇抜なカラーのカスタムペイントを受けない |
ニューヨークにて、「ミントグリーン」にペイントされたアルピナB7(7シリーズのアルピナ版)が目撃に。
アルピナは、BMWから未組立の車体やコンポーネントの提供を受け、そこへ自身のパーツやカスタムを組み込んでクルマを組み立てる「自動車メーカー」。
その高いパフォーマンス、確かな品質が評価されて50年ほども現在のスタイルでビジネスを継続していますが、これまでにアルピナがリリースしてきたクルマの多くは「ダークブルー」「ダークグリーン」もしくは「ダークグレー」「ホワイト」といったボディカラーを持ち、つまりは「かなり地味」。
よって、今回のアルピナB7のようなミントグリーンは「極めて稀」ということになります。
インテリアは「ホワイト」の爽やか仕様
なお、インテリアには「ホワイトのメリのレザー」が使用されており、相当に珍しい仕様を持っていますが、おそらくはアルピナの顧客がこのカラーにてオーダーを入れたということになりそう。
しかしよくアルピナがこのカラーでの製造を断らなかったな、と驚かされますね。
多くの自動車メーカーは、顧客からの注文があるとどんなカラーにでもクルマを塗装するものの、フェラーリは「ピンクだけは絶対に注文できない」とされており、アルピナもまたフェラーリ同様に「信念」を持っているように思われたため、こういったカラーは「いかにVIPの注文と言えど」塗らないんじゃないかと考えていたわけですね。
なお、「ミントグリーンの高級車」というと、すぐに思い出すのが米富豪、マイケル・フックス氏のロールスロイス・レイス。
これは外装はもちろん、内装までもミントグリーンにてカスタムされたクルマです。
今回のアルピナB7については、このロールスロイスよりもカラーが濃いぶん、さらにインパクトが強いように見えますね。
なお、「アルピナ」各モデルの性能はBMW「M」モデルに近く、価格もだいたい同じくらい。
しかしBMW本体は7シリーズのハイパフォーマンスモデル、つまりM7を発売していないので、「ハイパフォーマンスな7シリーズ」に乗ろうと思うと、どうしても「アルピナB7」という選択になりそうです(なぜ7シリーズにおいて、メルセデスAMG、アウディ”RS”に対抗しようとしないのかはわからない)。
なお、アルピナB7のエンジンは4.4リッターV8ツインターボ、出力は600馬力。
トランスミッションは8速AT、駆動方式には4WDを採用し、0-100キロ加速は3.6秒、最高速度はなんと330キロという性能を誇ります。
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これまでにもBMW世界最大のディーラー、「BMWアブダビ」がいくつか7シリーズ、アルピナB7のカスタムを公開していますが、ここでいくつかその例を挙げてみようと思います。