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ベストカー「スープラにBMW M3のエンジンを積んだGRMN登場、価格は1200万円」。なお現行スープラは2025年に生産が終了され後継モデル無し

| 2025年終了となるとフェイスリフトも受けないままライフ消滅という可能性も |

さて、ベストカーによると、スープラに「BMW M3のエンジンを積んだ」スープラGRMNが登場する、とのこと。※GRMNは「GR」ブランドの最上位モデル

記事によれば2023年に200台限定で発売されるとされ、この出力は520PSになると報じています。

なお、トランスミッションは7速M-DCTだそうですが、これについてはBMWがトヨタに供給したがなかったものの、トヨタGRスープラの開発主任である多田哲哉氏の努力によって実現した、とのこと。

ただしその内容には疑問符も

なお、ここで注目に値するのは「520PS」と「7速DCT」ということ。

新型M3については標準仕様が480PS、上位モデル(コンペティションもしくは新グレード)で510PSだと言われていて、この「520PS」が確かであれば、スープラGRMNはBMW M3/M4を超える出力を持つということになりますね。

参考までに、スープラと共同開発されたZ4については当初から「Z4 M」の予定はなく、それはBMWいわく「販売台数が確保できないことが今までの経験から理解できているから」。

よってスープラGRMNが登場するとなるとM4が直接のライバルということになり、そしてBMWが「自社のクルマに積まれるエンジンよりも出力の高いパワーユニット」をトヨタに供給するかどうかはちょっとナゾ。※メルセデスAMG→アストンマーティンへの供給例を見ても、自社が優位になるようにするのが常

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ちなみにBMWはトヨタGRスープラに対してちょっとした対抗心を持っていて、先に発表されたBMW Z4の0-100km/h加速に対してGRスープラが速い加速タイムを公表した後、すぐさま(実際に性能の向上は無いのに)BMWはZ4のタイムを上方修正してGRスープラに対抗しています。

こういった事実を見るに、BMWはスープラが優位に立つことをヨシとしないはずで、もし520PSエンジンを供給するにしても、M4ではすべてにおいてスープラを超える数字を出してきそう。

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BMWにとってDCTは「過去のモノ」

そしてもうひとつの「7速M-DCT」についてですが、これはもうBMWが「使用しない」トランスミッション。

現在GRスープラに採用されるトランスミッションはZF製のトルコン式AT「8HP51」で、これはBMWが絶賛するユニット。

BMWはずいぶん前から「マニュアル・トランスミッションもDCTも、トルコン式ATには勝てない」という信念を持っており、実際にZ4であってもM8であってもこの8速ATを組み合わせ、新型M3/M4でもこれを使用するものと見られます(新型M3/M4には8速ATが採用されると言われているので、まず間違いない)。

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そしてスープラGRMNが「M3と同じエンジンを搭載する」のであればそれはS58になると思われ、そのS58は新型M3/M4にて8速AT”8HP51”と組み合わせられるのであれば、スープラGRMNでもこのコンビネーションを用いない理由はなく、わざわざ物理的な加工やECUの再プログラミングを行ってまで、「もはや用無し」の7速DCTを積むのはまったくの無意味。

なお、もし本当に7速DCTを積むのであれば、それはもうBMWの嫌がらせとしか思えず、相対的にM3/M4を優位に立たせようとする策略なのかも(それも考えにくい)。

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スープラにBMW"M"製エンジンを積む可能性は低くない

参考までに、これまでにもGRスープラがBMW M部門の研究施設で目撃されたり、BMW自身もスープラがBMW M部門のエンジンを積むことに対し、「無いとは言えない」というコメントも。

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ちなみにBMWはいくつかの自動車メーカーにエンジンを供給していますが、「M部門のS品番エンジン」を他社に供給したことは一度もなく、もし今回これが実現すれば「BMW史上初」の事例となりそうです。

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スープラは現行モデル限りでライフが終了

なお、ベストカーによれば、現行GRスープラは2025年にそのモデルライフが終了し、その後「後継はない」とも述べており、スープラGRMNは現行スープラの最終モデル的なポジションとなり、価格は1200万円ほどになるだろうという予測も。

つまり現行GRスープラ”RZ”から大きく価格が上昇することになりますが、BMW M4の価格を鑑みるに、1200万円というのはかなり現実的だ、とも考えられます。※現行BMW M4は1213万円~

参照:Bestcar Web

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