| 世の中には多くの「オープン化」を手掛けるコーチビルダーが存在するが、ここまでの品質で仕上げた例をボクは知らない |
なんと、このBMW 8シリーズ「コンバーチブル」は20台ほどが作られたようだ
さて、初代BMW 8シリーズは「非常に美しいクーペ」として知られますが、一方では「当時、高級スポーティーカー市場では不可欠な」オープンモデルがラインアップれておらず、それが理由で北米では売れなかったと言われるクルマ。
そしてその「失敗」がBMWにとってのトラウマとなり、長い間「8シリーズ」は欠番となっていたわけですが、今回なんとドイツのショップがカスタムした「8シリーズ・コンバーチブル」が公開されてBMWファンを驚愕させています(ぼくも驚いた)。
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実はBMW自身も「8シリーズ・コンバーチブル」を計画していたが
なお、E31世代の8シリーズ現役当時、BMWは実際にコンバーチブルを計画していたといい、その名も「850iカブリオ」。
発売可能な状態まで開発が進んでいたものの、BMWは「開発コストを回収できない」と判断して実際に発売することはなく、しかしミュンヘンのBMW博物館にはこの際に製作されたプロトタイプが展示されているようですね。
ただ、今回公開されたのはそのプロトタイプではなく、ドイツのカスタムショップ「スタイリングガレージ」が製作した8シリーズのカブリオレコンバージョン「SGSモンテカルロ」。
これは全自動で開閉する電動ソフトトップ、レインセンサーが装備され、ハードトップが付属するクルマだとされますが、そのクオリティには驚くよりほかありません。
BMW 8シリーズ「SGSモンテカルロ」のルーフはこう開閉する
そこでこのSGSモンテカルロのトップ開閉。
これは「トップを閉じる」様子ですが、リアのトノカバーがパカっと開いてトップが出てきます。
そこからどんどんトップが出てきて・・・
さらに自動でトップが展開し・・・。
ニョッキリ伸びて・・・。
折りたたまれていたトップの後ろ側が閉じてゆきます。
そしてビシっと閉じてサイドウインドウ、リアサイドウインドウが閉じてトップの展開終了。
完全に「自動車メーカー純正クオリティ」で、その品質の高さには驚かざるを得ません。
なお、オープン化に伴い、補強やトップ作動用のモーターを収納するためかリアシートは取り払われていますが、そのスペースの一部は手荷物スペースへと変更されており、むしろ(もともとリアシートに人が乗ることはないクルマだと思われるので)利便性が向上しているのかもしれません。
初代BMW 8シリーズの「オープンモデル」のトップが動作する動画はこちら
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