BMW / ミニに合計11万台の大型リコール！ディーゼルエンジンに問題があり最悪の場合は発火の可能性、25車種が対象に。問題発生は29件、事故は2件

｜　これまで多数のリコールを見てきたものの「事故」が発生した例は珍しい　｜

基本的にはプログラムの書き換えによって問題が解決するもよう

さて、BMWが日本国内で11万台超という大規模リコールを発表。

内容としてはエンジン（排気ガス再循環装置モジュール）に問題があり、最悪の場合は火災に至るというもので、発生した問題は29件、そしてこれが原因で事故に至ったのは2件だと国土交通省に届け出られています。

なお、これまでにも多数のリコール情報を見てきたものの、実際に事故に至った例は他に記憶になく、つまりけっこう「重い」問題だと捉えていいかもしてません。

リコールの対象車種、内容はこうなっている

そして今回リコールの対象となるのは118d、218dアクティブツアラー、218dグランドツアラー、320d、320dグランツーリスモ、523d、523dツーリング、740d xDrive、740Ld xDrive、840d xDriveカブリオレ、840d xDriveクーペ、840d xDriveグランクーペ、X1 xDrive 18d、X3 xDrive 20d、X3 M40d、X5 xDrive 35d、X6 xDrive 35d、X7 xDrive 35d、MINI クーパー D クラブマン、MINI クーパー SD クラブマン、ミニクーパーSD、ミニクーパーSD 5ドア、ミニクーパーD クロスオーバー、ミニクーパーD クロスオーバー All4の合計25車種で、合計110,427台、そして製造期間は平成27年2月19日 ～ 令和4年6月8日。

なお、問題の内容は以下の通り。

ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置（EGR）モジュールにおいて、経年変化により冷却水が漏れるものがある。その場合、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置（EGR）モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し付着して、インテークマニホールドが溶損する可能性がある。最悪の場合、火災に至るおそれがある。

国土交通省

改善対策については以下のように紹介されています。

全車両、エンジンコントロールユニット（DDE）のプログラムを対策プログラムに書き換え、冷却水の漏れやエンジン過熱を早期に感知させ、警告灯
を点灯させる。さらに、インテークマニホールドの溶損が拡大する前に保護機能を作動させるとともに、エンジン警告灯を点灯させ、出力を制限さ
せる。
なお、過去に冷却水補充の履歴が確認できた場合は、排気ガス再循環装置（EGR）モジュールの点検を行ない、必要に応じて対策品と交換する。

アルピナにもリコール届け出

そして現在はBMWグループに格納されたアルピナにもリコールが届け出られており、その内容はBMWと同一で、対象車種としてはXD3、XD4、D5 Sの3車種、合計283台です。

こちらは不具合件数0、もちろん事故の件数も0件です。

フォルクスワーゲンはT-ROCにリコール

そしてフォルクスワーゲンはT-ROCに対してリコールを届け出ており、こちらの不具合は「テールランプ」。

対象となるのは令和4年6月6日～令和4年10月19日に輸入された2,031台となっており、問題の内容は以下の通り（プログラムの書き換えにて問題は改善）。

テールライトにおいて、車両の解錠又は施錠と連動し、尾灯の光度が順に変化しながら点灯するアンサーバック機能を有するものがある。しかし、この点灯プログラムが不適切なため、一連の作動時間が長くなり、保安基準に適合しない。

国土交通省

合わせて読みたい、リコール関連投稿