BMWが「手頃でストリート志向な」電動バイク、CE02を発表。バッテリーは取り外し式、後続距離90km、現地での価格は108万円

｜　やはりまだまだ電動バイクは「高価な乗り物」であることは間違いない　｜

電動バイク対応の充電環境の整備も期待したいところだが、利用者数の少なさから対応が進まない可能性も

さて、BMWのバイク部門、BMWモトラッドが「CE02」を（コンセプトモデルの発表からの2年越しで）ついに発表。

これはCE04に続く新世代エレクトリックバイクということになりますが、「取り外し可能な2つのバッテリーと15馬力のエレクトリックモーターを搭載した」ことが特徴となっています。

なお、この「02」というのは「200ccのガソリンエンジン相当」を意味しており、米国での価格は7,599ドル（108万円）に設定されています。

BMWモトラッド CE02はこんなバイク

そこでこのBMW CE02を見てみると、「eスクーターでもeモーターサイクルでもない」新種であり、BMWはそのターゲットを「これまでバイクに乗ったことがない若者」に設定しています。

鋼管フレーム、アルミダイキャスト製スイングアーム、14インチホイール、LEDライティングユニットを装備しており、「未来的」とも言えるデザインが特徴です。

ブラックを基調にグラナイトグレーのコントラストが用いられ、オプションのハイラインパッケージ（画像では手前）を装着することでゴールドのフォーク、3色カラーのシート、ホイールデカールか追加される、とのこと。

シート形状はCE04同様にフラット、そしてシート高は75ミリとのことなので、BMWのバイクとしてはけっこう低いほうだと思われます。

ただ、CE04のように幅が広ければ、「ガバっと」足を開いて乗る必要があり、数字以上に足つき性が下がってしまう可能性もありそうですね（このあたりは実車が配備されたら確かめてこようと思う）。

デザインはまさに「ミニマル」で、メーターや各種情報は3.5インチの液晶ディスプレイにと表示され、CE04のような大型カラーディスプレイは備わらないものの、CE04（日本仕様）のディスプレイには（欧州仕様だと表示可能な）マップが表示されないためあまり意味はなく、よってCE02の「3.5インチ液晶」でも問題はないかもしれません。

一方で現代のバイクらしくUSB-C充電ポートとキーレス・ライド・テクノロジーを装備しており、ハイラインパッケージを装着するとグリップヒーターとスマートフォンクレードルが装備され、アプリと連動することでスマートフォンをセカンダリ車両ディスプレイにすることができるのだそう。

なお、前後タイヤはけっこう「ファット」で、視覚的な安定感そしてワイルドな雰囲気が演出されているようですね（CE04と同じ全閉ディスクホイール、そしてリアサスペンションは片持ち式）。

BMW CE02のバッテリーは「取り外し式」

BMW CE02の動力源は取り外し可能な2つの1.96 kWhリチウムイオンバッテリーパックにて構成され、これらのバッテリーは15馬力 / 55Nmを発生するエレクトリックモーターに電力を供給することに（電動アシスト自転車のバッテリーのように、屋内に持ち込んで充電できるのだと思われる）。

CE02には、家庭用コンセントで動作し、0.9kWまたは1.5kWの容量を持つ2種類の外部充電器が付属するそうですが（日本仕様でどうなるかはわからない）、前者は20-80％の充電を170分で完了し、0-100％のフル充電には330分かかる、とアナウンスされています。

オプションのハイラインパッケージには、より高速の充電器が含まれ、20-80％の充電時間は140分、0-100%の充電は290分へと短縮され、標準の充電器より40分速くなることもあわせて公表済み。

なお、ぼくが注目したいのはBMW CE02の車体重量で、なんとわずか132kg。

軽量で知られるホンダCB250Rよりも10kgほど軽い数値を誇っており、「重量が重すぎて」CE04の購入を見送ったぼくの目には非常に魅力的に映ります（CE04よりも100kgくらい軽い）。

運動性能としては0−48km/h加速3秒、最高速は95km/h、そして満充電あたりの航続可能距離はWMTC（ワールド・モーターサイクル・テスト・サイクル）で90km。

参考までに、CE04との比較を記載しておくと、CE04のバッテリー容量は8.9kWh、最高出力は42馬力、最高速度は120km/h、満充電当たりの走行可能距離は約120km、車体重量は231kg。

なお、CE 04の車両区分は軽二輪車（排気量125超～250cc以下）に該当するために普通自動二輪免許（AT限定）にて乗ることが可能です。

ちなみにこれらの数字は米国仕様であり、欧州仕様も「ほぼ同じ」だそうですが、欧州専用モデルとして「5馬力」仕様があるといい、その理由は現地の免許制度に由来しており、15歳でも乗れる「AM免許」の用件に出力を合わせているためなのだそう。

BMW CE02を紹介する動画はこちら

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参照：BMW Motorrad