| いったいどれくらい異次元の速さを見せてくれるのか、ちょっと乗ってみたい気がする |
BMWのバイクは細部に至るまで鑑賞に耐えうる美しさを持っている
さて、BMWは2020年9月に世界スーパーバイク選手権においてホモロゲーションを取得することを目的とし、「M」ブランド初となるバイク”M 1000 RR”を発表していますが、今回は2023年モデルとしてその新型「M 1000 RR」、そしてネイキッドバージョンの「M 1000 R」を発表することに。
まずは新型M 1000 RRから見てみると、999cc直列4気筒エンジンはそのままに、この数年間のレース参戦にて得られたデータ、そして新しく開発されたパーツを厳選して盛り込んだことが特徴です。
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BMW M 1000 RRはこんなバイク
新型M 1000 RRのエンジンにはチタン製バルブ、ナロー・ロッカー・アーム、BMWシフトカム・テクノロジーが引き続き採用され、一方ではより長く、より軽くなったチタン製コンロッドによって摩擦と重量を最小限に抑えている、とアナウンスされています。
これらによって新型M 1000 RRは13,000回転時において205PSを発生させることに。
新しいエアロパッケージは、トップスピードを向上させるだけでなく、コーナリングの安定性を高めるとされ、ウィングレットは時速153kmで4kg、時速300kmで22kgのダウンフォースを発生するようになった、とされています。
自動車のダウンフォースだと「800kg」「1,000kg」というものが珍しくはなく、そんな中で「4kg」「22kg」というのは小さい数字のように思えますが、たしかに自分がバイクに乗っていても、フロントタイヤを意図的に地面に押し付けると「よりクイックに」曲がれるようなので、この数字であってもけっこうな差異があるのかもしれません(というか、最近はどのスーパーバイクもこういった仕様となっているので、効果はかなり大きいのだと思われる)。※であれば、翼断面を持たせたり、後ろ側が跳ね上がっている形状を持っていても良さそうだが
そのほかテール部の形状を変更し、人間工学に基づき、かつ快適なMエンデュランスシートを採用。
一部のスーパーバイクではリアにもウイングを取り付けたモデルが見られるので、次の改良ではM 1000 RRもここにリアウイングが装着されるのかもしれません。
そしてホイールカバーも装着され、やはりバイクにおいてもエアロダイナミクスが勝敗を左右する領域にまで達しているということがわかります(エンジニアリング面ではほぼ限界に達していたり、レギュレーションが厳格化されているのだと思われる)。
加えて7つのライドモード(レイン、ロード、ダイナミック、レース、レースプロ1-3)、2つのスロットルプロファイル、3段階のエンジンブレーキコントロール、ドラッグトルク設定を与えるなど、調整機能も前面に押し出されています。
さらには6軸IMUによるトラクションコントロールとウイリーコントロールも備え、双方向クイックシフター、ローンチコントロール、ピットレーン速度リミッター、おまけにヒルスタートコントロール、クルーズコントロール、グリップヒーターという日常的な装備も。
一方、M 1000 RRには「ミルドパーツ、カーボン製コンポーネント、軽量スイングアーム、ラップタイマー、パッセンジャーシートカバー、Mエンデュランスチェーン」を追加したMコンペティション・パッケージも用意されており、お望みとあらばそのポテンシャルをさらに引き上げることができそうですね。
BMW M 1000 Rはこんなバイク
そしてこちらはネイキッド仕様のM 1000 R(Rがひとつだけ)。
エンジンはM 1000 RRと同じだそうですが、ピークパワーを発生するのは13,500RPM、そして4速、5速、6速のギア比が接近し(クロスレシオ化)、リアスプロケットを47枚(歯)に変更することで「より公道での戦闘力を高めて」いるのだそう。
ホイールはアルミ鍛造(公道走行メインなので頑丈さを優先)、そしてM1000 RRの電子制御式フォーク&ショックに代わって、手動調整式サスペンション装備されています。
ミラーは現在主流となりつつあるバーエンド。
ウイングレットは専用形状を持っています。
このビレットレバーはおそらくオプション。
オプションと言えば、M 1000 RにもMカーボン・ホイール、Mカーボン・パッケージ、Mビレット・パッケージ、後席シートカバー、GPSラップ・タイマーを装備したMコンペティションパッケージが用意されている、とのこと。
米国だと2023年モデルのM 1000 RRは32,995ドルから、M 1000 Rは21,345ドルに設定されており、納車は2023年1月を予定している、とのこと。
両者の価格差がかなり大きいようにも思えますが、M 1000 Rはカーボン少なめ、そして電子制御の範囲が小さいために(まだ)安価に収まっているのかもしれませんね。
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