BMWがエレクトリック時代のMモデルの予告をついに開始。「重要なのは”より多くの制御ユニット”ではなく、”（それひとつで）より多くのことを行うユニット”の存在です」

Image：BMW M（Youtube）

｜　おそらくBMWは「ピュアエレクトリック」Mモデルによってぼくらを驚かせてくれるだろう　｜

おそらく「完成形」は想像もつかないほどのパフォーマンスを誇るはずである

さて、BMWは現時点で「比較的電動化への移行」が成功している自動車メーカーではありますが、その勢いに乗じてハイパフォーマンス部門「M」においてもその流れを加速させるもよう。

BMWは「ピュアエレクトリック版のMカー」にてパフォーマンスとドライビング ダイナミクスの限界を再定義したいと考えており、”スポーツ走行に関わるすべての機能を統合する”新しいロジックと制御を備えた「クアッド モータービースト」にてそれを実現することとなりそうです。

ハイパフォーマンス部門における電動化は「通常のブランド」とは意味が全く異なる

なお、現在は「スポーツカーでなくとも」EVであれば容易に1,000馬力を絞り出すことが可能な時代となっていますが、ハイパフォーマンスブランドの場合はその出力に対抗する必要があるのはもちろん、たとえ同じ馬力であっても優れた「加速」「最高速」のみではなく「ドライビングダイナミクス、ドライバーエンゲージメント、ドライバビリティ」といった点において抜きん出る必要があり、これはつまり「アナログからデジタルへの移行の際に生じる問題」だとも考えられます。

そして今回BMWは一連の動画を公開していて、今回の動画では新しいコントロールユニットのヒントからスタート。

これはエンジンコントロールコンピューター（ECU）、ステアリングコンピューター、サスペンションコンピューター、トラクション コントロールなどの機能を統合するコンピューターで、BMW M社にてCEOを務めるフランシスカス・ファン・ミール氏はまず「私たちはそれを行うのが本当に得意です。しかし、物事はますます複雑になっています」とコメントしています。

BMWの考える「楽しいEV」とは「ガソリン車のように感じられるEV」

同氏によると、今後の方向性は”より多くの制御ユニット”ではなく、”（それひとつで）より多くのことを行うユニット”へと移行するといい、フランシスカス・ファン・ミール氏は「それが非常に特別な感覚を与えてくれる」とも。

このユニットの演算は非常に高速で正確なため「これまでとは別のレベルにある」といい、 M社が目指すレベルは「EVがガソリンエンジンによって駆動されているように感じるレベル」なのだそう。

そして動画では「クワッドモーター」を採用し、専用のサブフレームによって強化されたi4がBMWのテストコースに登場する様子を見ることができ、しかしまだまだ実際の市販モデルとは程遠く、よって最終の仕様についてはわからず終い。

ただしフランシスカス・ファン・ミール氏からの以前のヒントによると、このプロトタイプは最大 1,341 馬力を発揮するとのことで、そして4つのエレクトリックモーターを採用するという事実からは「ガソリン車以上」の動きを見せてくれることも想像可能です。

現時点では多くの人が「ピュアエレクトリック版Mモデルには「ノーサンキュー」という姿勢を貫いているものと思われますが、BMWはそういった人々を黙らせるためのクルマを作る必要があり、そのための手法については今後公開されてゆく続編によって明かされることになりそうですね。

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参照：BMW M（Youtube）