BMWが上海モーターショーにて「BMW 5シリーズ”ロング”」を発表。
中国では比較的大きな車体が好まれることがあり、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディほかフォルクスワーゲンも「ロングボディ」を中国専用モデルとして投入していますが、その最新モデルということになります。
「ステータス意識の高い顧客」、つまり見栄っ張りな(ぼくみたいな)ユーザーのために用意された5シリーズですが、標準モデルに比べるとホイールベースは133ミリ延長。
長くなった以外の見た目の変化は極小で、ヘッドライトがLEDに、フロントフェンダーにエアブリーザー、リアのテールランプ間にアクセントが設けられており、グレードは「スタンダード」「ラグジュアリー」「Mスポーツ」の三種。
ホイールベースの延長は後席スペースの拡大に充てられており、快適性を向上させるためにデッドニングも強化。
面白いのは中国の「大気汚染対応」エアコンで、おそらくは強力なフィルターと集塵能力を持っていると思われます。
オプションとしては「スカイラウンジ・パノラミック・グラスルーフ」、アクティブ・ベンチレーションシート、そのほかアンビエント・エア・パッケージ、タッチコマンド・タブレットなど。
なお製造は中国国内(瀋陽)で行われる、とのこと。
オフィシャルフォトのナンバープレートにある「5系」はそのまま「5シリーズ」の中国語表記ですね。
BMWが中国専用モデル、「1シリーズセダン」を公開。
これは現在開催中の広州モーターショーにて公開されたもので、BMWラインナップ中最も安価なモデルとなり、若年層ユーザーの取り込みを狙ったもの。
BMWによると、「正しい場所で、正しい時期に、正しい人々に」対して誕生したモデルとのことで、これはつまり「中国で、この成長期に、若い人々向けに」ということを意味している思われます。
なお中国市場においてプレミアムカーのメインとなる客層は若年層になりつつあるとのことで、BMWとしてはかなり期待している模様。
ただし最も安価なモデルといえどもLEDを採用したヘッドライト、L字型テールランプ、内装だと8.8インチスクリーンとiDriveシステム、フルカラーヘッドアップディスプレイ、デュアルゾーンエアコンを備えるなどかなり競争力のあるモデルのようです。
安全面だとレーンデパーチャーワーニング、衝突警報、エマージェンシーアシスタンスも備え、エンジンは1.5リッターと2リッターターボの二種。
トランスミッションは6速MTもしくは8速ATで回生ブレーキ、3つのドライビングモードを持つなど相当に充実した内容に思えます。
逆に考えると、中国では「ここまでの装備でないと」売れないのかもしれず、成長マーケットだけに競争も熾烈なのでしょうね。
なお発表時のカラーはイエローとブルーですが、どうせなら中国人が好きそうなピンクを揃えれば中国に歓迎されそうだ、とは思います(中国人は外国人や外国の製品が自分たちの思考に合わせることを大変好む)。
BMWが1シリーズセダンの詳細を発表。
1シリーズセダンはBMWが中国専用に投入するモデルですが、現地企業との合弁会社によって生産される「中国車」。
そのためリアには漢字のエンブレムが装着されます(漢字エンブレムがないと現地生産とは認められずに課税対象になる、とされる)。
発表された内容によると全長4456ミリ、全幅1803ミリ、全高1446ミリ、という堂々たるサイズ。
2シリーズクーペが4440x1775x1420ミリなので、いずれのサイズも2シリーズクーペよりも大きい、ということに。
前後オーバーハングは短く、そのぶんボンネットやホイールベースが長く、車体が大きく見えることがデザイン的特徴ですが、「大きな」車を好む中国に配慮した設計と言えそうです。
グレードは118i、120i、125iとなっており、125iだと2リッター4気筒231馬力エンジン、8速ATを組み合わせ0-100キロ加速は6.8秒(ミニクーパーSと同じくらいなのでけっこう速い)。
118iは1.5リッター3気筒エンジン(134馬力)+6速AT、0-100キロ加速は9.4秒というスペックです。
装備についてはすでに一部発表されていますが、競争の厳しいこのカテゴリで生き抜くために「かなり充実」していて、BMWの中国に対するなみなみならぬ意気込みが感じられる車。
なお、「中国専用」と言えども欧州の路上でプロトタイプが(中国での発表後に)目撃されたこともあり、もしかすると中国以外にも「輸出するのでは」という憶測も飛び交っていますね。
関連投稿:中国限定、BMW「1シリーズセダン」の画像流出。リアには漢字エンブレム付き
BMWが現地合弁と共同開発した「1シリーズセダン」が広州モーターショーに展示される見込みで、その会場から画像がリーク。
フロントは完全に「1シリーズ」の顔となっており、全体的には他のBMWとは異なるボディ、そしてパーツを持っていることがわかります。
中国では2017年はじめから販売されると見られ、3つ以上のバリエーションが存在すると言われている模様。
エンジンは1.5リッター3気筒ターボ(136馬力)、2リッター4気筒(192馬力)、同じく2リッター4気筒(231馬力)が有力ですが、その他詳細は広州モーターショーにて発表されるものと思われます。
なお、リアには漢字でBMWを表す「宝馬」と現地企業(合弁先)の漢字エンブレムがありますね。
かつては中国で自動車を生産したとしても、中国語のエンブレムがなければ輸入車とみなされて関税が課されるということもあったようですが、今はどうなんでしょうね。
BMWが中国市場向けに1シリーズセダンを発売。
2シリーズ、X1同様にUKL1プラットフォームを採用しているとのことですが、詳細は不明なところが多く、エンジンのバリエーションも不明(3気筒もしくは4気筒エンジンを搭載とみられる)。
中国内ではメルセデス・ベンツCLA、アウディA3の対抗に当たるとみられますが、開発は中国で行われたと伝えられるものの製造がどこかは不明。
ただ、シリーズのボトムであるということ、ライバルとの対抗を考えるとやはり中国製と考えてよく、そうなると他マーケットへの輸出や販売はちょっと難しいかも知れませんね。
中国専用としてはBMWやアウディ、メルセデス・ベンツ、VWなどが既存モデルを対象に「ロングホイールベース」版を発売していますが、今回の1シリーズセダンのように「専用モデル」を発売するのは非常に珍しいケースと思われます。
ただ中国市場の規模や伸びを考えると、これからもこう言った「中国専用」のモデルが増えてくるのかもしれない、と考えたりします。
なお上は職人による「1シリーズセダンにMバージョンが登場したら」というレンダリング。
おなじみX-TOMIデザインの製作ですが、今回はかなり早い仕事ですね。
BMWが中国市場のみで発売する1シリーズ・セダンの画像がリーク。
車そのものは2016年11月に開催される広州モーターショーで展示される予定ですが、今回出てきたものの一部はその販売用資料のような感じですね。
外観については意外とうまくまとまっており、なかなか格好良いように思います。
ホイールやトリムは相当な種類がありカスタム好きの中国人のハートをつかめるかもしれず、「中国専用」というところも中国人の満足感を煽るところかもしれません。
このBMW1シリーズはアウディA3、メルセデス・ベンツCァのライバルになると目され、1.5リッター3気筒ターボ(136馬力)、2リッターターボ(192馬力と231馬力)がラインアップされる見込み。
プラットフォームにはUKLを使用しており、ミニ、BMW2シリーズグランツアラー、X1と共有され、中国にて生産されるとのこと。
BMWがiブランドではなくBMWブランドよりX1のPHEV版を発売。
ただし中国市場限定です。
グレード名は「X1 xDrive25Le iPerformance」となり、これは225xeアクティブツアラーのプラットフォームを援用したロングホイールベースモデル。
エンジンは3気筒1.5リッターターボエンジンでモーターは94馬力。
約60キロ程度はEVとして走行でき、ガソリンとの併用で630キロという長い距離を走ることが可能となっています。
EVモードでは通常最高速度が時速80キロに設定され、モードによっては時速120キロにまで向上が可能。
フル充電には3.7時間必要で、80%までだと2.9時間で充電が可能となっており、EVとしての実用性も高そうです。
BMWは既に中国専用モデルとして5シリーズのロングボディや1シリーズセダンなどを発表していますが、今後も中国専用モデルを続々投入するのかも知れませんね。
関連投稿:BMWが中国へX1「ロング」を投入。サイズとクラスのヒエラルキーを考える
中国は大きな車が好まれる傾向にあり、BMWは5シリーズ、アウディはA4、VWはティグアンなどでロングボディを投入していますが、BMWはさらにX1のロングボディを投入。
通常メーカーは「大きな車が欲しければ上位モデルを購入するように」戦略を練っており、より上のクラスへ誘導することで利益の向上を図っています。
同時に、よりコンパクトなモデルを欲する人の要望にも応えているわけですね。
ですが中国の場合は「下のクラスでも大きな室内が欲しい」という要望が強く、これはメーカーの戦略と反するものですが、それでも各メーカーともこの要望に対応しているところを見ると、「そうしないと売れない」ほどの大きな声なのでしょうね。
なお、このX1ロングはホイールベースが110ミリ延長されて2670ミリから2780ミリへ。
これは主に後部座席の拡大に充てられている、とのこと。
なおエンジンは1.5リッターターボと2リッターターボで、両者とも4WDの組み合わせ。
なおタイも排気量によって税金が大きく変わり、そのためにBMWだと「5シリーズの1.8リッター」というような、日本からするとちょっと違和感のある車種が存在したことを思い出します。
日本はヒエラルキー社会(このへんは欧米っぽい)なので比較的本国に近いラインアップのように思われ、「大きいモデルが欲しければ上のクラスを」「上のクラスほど大きい」という認識が一般的なように思います。
そのためか、逆に「小さな高級車」という概念がなかなか受け入れられず、マツダ・ベリーサやランチア・イプシロンなど、いずれもほぼ人気が出ずに終わったのは残念なところ。
新型BMW7シリーズの中国導入にあたり、2リッターエンジンを搭載する、というウワサ。
おそらくは税制の関係と思われますが、7シリーズと2リッター、というのがかなり衝撃的です。
日本の自動車の場合、小排気量4気筒あたりから普及し始めており、2リッター以上や6気筒以上だと「大きい」という印象がありますが、中国は最近になって外資主導で自動車産業が発展しており、イキナリV6/3000CCあたりから普及しています。
そのため日本とは排気量に対する考え方が異なると思われ、そして排気量に対してはとくに意識していないのかもしれません。
むしろ中国市場ではアウディA4やVWトゥアレグが専用ロングボディだったり、と排気量よりボディサイズのほうが優先されるのかもしれませんね。