プレスリーはカーマニアとしても知られていた
| もとのボディカラーはダークレッド |
エルビス・プレスリーがかつて所有していた1971年式メルセデス・ベンツ280SEL(W108)がアメリカ・ミズーリ州にて販売中。
販売しているのはDaniel&Schmittで、その価格は139,900ドル。
書類によるとエルヴィスは1970年12月21日にこのメルセデス・ベンツを購入し、装着されたオプションはエアコンそしてパワーウインドウ、ベッカー製のオーディオ。
もともとはダークレッドだったそうですが、エルヴィスはそれを「アルファ・クリスタル・ブルーメタリック」に再ペイントした、とのこと。
程度は極上
メルセデス・ベンツ280SELは280SEのロングホイールベース版(10センチ長い)8,350台が生産され、280SEの91,051台に比較して多い数字となっています。
エンジンは2.8リッター直6で出力は158馬力、トランスミッションは4AT。
エルヴィスが1977年に亡くなった後にテネシー州の博物館に2016年まで展示された後、今回ここで販売されることに。
なお走行距離は80,312マイル、とのこと。
おそらくレストアされていないと思われますが、48年を経てこの状態というのはまさに驚き。
かつてのメルセデス・ベンツが持つ「オーバークオリティっぷり」もよくわかります(明らかに他メーカーの同年式のクルマよりコンディション維持率が高い)。
インテリアのコンディションも抜群。
レザーやウッド、カーペットに傷みは見られず、エルヴィスや、その後の管理者はこのクルマを非常に大切に扱っていたでのでしょうね。
この時代のメルセデス・ベンツはなんとも言えない格別の味わいがあるように思います。
こちらがエルヴィス・プレスリー所有の証明書。
エルヴィス所有の車というと、「偶然発見されてレストアされた」BMW 507(1958)を思い浮かべますが、そちらのもとのボディカラーは「ホワイト」。
しかしボディの上に女性ファンが口紅で自分たちの電話番号を書きまくったためにエルヴィスがこれにうんざりし、「口紅で番号を書いてもわからない(書いても無意味なので書かない)」ようにレッドに塗り替えた、という超絶モテエピソードも。
このBMW507はBMW自らが買い取ったのちに2年をかけてレストアされ、2017年に公開されています(ボディカラーはもとのホワイトへ)。
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【競売】エルヴィス・プレスリーが乗っていたメルセデス280SEL。ボディは好みに合わせてカスタム済み
エルビス(エルヴィス)プレスリーが乗っていたとされる、1971年のメルセデス・ベンツ280SELがオークションに登場予定。
このW108世代は合計で40万台が製造されたという記録が残るものの、このタイプの生産はわずか8,250台にとどまったとされており、いわゆる「希少車」。
エンジンは2.8リッター180馬力、とされています。
なお、エルヴィス・プレスリーは相当なクルマ好きであったようで、このほかにもキャデラックやリンカーンといった高級車、そしてデ・トマソ・パンテーラやBMW 507といったスポーツカーを所有していたことも。
BMW 507については後に「偶然」発見され、レストアされて当時の姿に戻されていますね。
ボディカラーを自分仕様に塗り替えたクルマも多い
さらにプレスリーは「カスタム」にも熱心で、この280SELのほかに所有していた「グロッサー・メルセデス」ともども「アルファ・クリスタル・ブルー・メタリック」へとペイントしています。
エルヴィスがこのメルセデス・ベンツ280SELを所有していたのは1971-1977年で、その後は博物館に所蔵されていたこともあるようですね。
エルヴィス・プレスリーは1970年12月21日にこのメルセデス・ベンツを購入し、装着されたオプションはエアコンそしてパワーウインドウ、ベッカー製のオーディオ。
メルセデス・ベンツ280SELは280SEのロングホイールベース版(10センチ長い)8,350台が生産され、280SEの91,051台に比較して多い数字となっています。
エンジンは2.8リッター直6で出力は158馬力、トランスミッションは4AT。
ちなみにこの280SELは以前に中古車ディーラーにて販売されていたことがあり、その際の価格は「1500万円ほど」。