パワートレーンの問題が原因で開発は難航中
しばらく話題に乏しかったメルセデス・ベンツのハイパーカー、「AMG ONE」ですが、今回トップギアによる動画レビューが登場しています。
メルセデスAMGは、この「ONE」について2019年より走行テストを開始すると(2018年秋の市販車公開時に)述べており、実際にプロトタイプが走行させてはいるものの、パワートレーンの調整にて開発が遅れている、とも言われていますね。
なお、メルセデスAMG ONEはF1マシンからそのまま移植したパワートレーンを持ちますが、これを「市販車に積む」のが大変な作業であると想像でき、というのもF1グランプリのスタートの様子を見ても分かる通り、スタートには「あれだけのスタッフが必要」。
それを「スタッフなしで」ドライバーがポンとスタートさせるというのは相当に難しいのでしょうね。
ちなみにフェラーリも少し前まではその(使用済み)F1マシンをコレクター向けに販売していましたが、近年のF1マシンは個人だと「始動させることすらできない」ために販売を行わない、と決めたほど。
加えてF1のエンジンはアイドリングが極めて高く、しかしそのエンジンを市販車に使用すると(その回転数が5000回転になるので)「排ガス規制を満たせない」ということになり、ここもメルセデスAMGが苦労している部分なのかもしれませんね。
メルセデスAMG ONEのスペックは現時点では「未確定」
よって、まだまだそのスペックは決定していないものの、1.6リッターV6ターボエンジンに4つのモーターを組み合わせ、合計で1000馬力程度を発生する、というのが現時点でわかっている範囲の情報です。
そんなメルセデスAMG ONEですが、今回トップギアが詳しく説明してくれており、ここでその内容を見てみたいと思います。
まず、テールランプはこんな感じ。
三つの発光パートに別れ、内部が「ハニカム形状」を持つことがわかりますね。
リアウイングは「2段階」リトラクタブル式。
フロントルーバーのフェンダーは可動式で、こちらは閉じた状態。
開くとこう。
ホイールハウス内の圧力を逃すだけではなく、ダウンフォース獲得にも貢献しそうです。
フロントのメルセデス・ベンツのエンブレム(スリーポインテッドスター)はステッカーで再現される模様。
これは「空気抵抗」「軽量化」両方の側面から採用された意匠だと思われ、ほかにはポルシェ、アストンマーティンも同じ目的にて「エンブレムを立体ではなくステッカーに」変更しているケースがあります。
一般的には「え?何億円もするのにエンブレムがシールなの?」となりますが、逆にこれは「本気」の証というわけですね。
リアスポイラーは閉じるとこんな感じ。
上述のフロントフェンダー状のルーバー、そのほかドアハンドル、給油口など、メルセデスAMG ONEではあらゆる部分がフラッシュサーフェス化されているようです。
なお、シャークフィンはもしかすると日本だと「突起物」扱いとなり、先端の形状変更を強いられるかも。
デイタイムランニングランプはこんな感じ。
バックカメラシャークフィンの付け根に。
その後ろのメルセデス・ベンツマークはフロントとは異なって「立体」ですね。
メルセデスAMG ONEのインテリアはこうなっている
トップギアではメルセデスAMG ONEのインテリアも仔細に紹介。
ドライビングポジションは意外や「普通(もっとF1みたいに足を上に投げ出すポジションかと思ってた)」。
シートはこんな感じ。
ルームミラーは「デジタル」で、カーナビ情報もここに表示されるようですね。
小物入れもある!
VIA:Top Gear