| 何年に一度かは売り物が出てくるようだ |
さて、ときどき売り物が出てくる「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モス」。
これはメルセデスSLRマクラーレンの購入者を対象に75台のみが販売されたクルマで、1995年にスターリング・モスがミッレミリアにて優勝した際にドライブしたメルセデス300SLRへのオマージュ。
今回、オークションハウスであるRMサザビーズが、オンラインにてメルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスの競売を開催していますが、落札価格は最高で2億7000万円ほどになると見られています。
できることならこのクルマを手に入れてみたいものだが
なお、ぼくは「ロングノーズのクルマを運転するのは苦手だが、そのスタイルは好き」なので、このメルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスにも強く惹かれているわけですが、同様に惹かれるのはフェラーリ・モンツァSP1/SP2。
基本的にオープンモデル、とくにスピードスターが好みなので、こういったクルマに強い興味を抱いているワケですね。
この個体は2009年12月に製造された一台で、最初のオーナーはルクセンブルク在住、仕様としてはボディカラーにアンティモニー・グレイ・クリスタル、インテリアはレッド×ブラックレザー(多くのメルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスの内装はレッド一色であり、このブラックとのコンビはけっこう珍しい)。
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最初のオーナーが購入した後、まもなく中等の著名なコレクターの手に渡り、その後現在のオーナーが2019年に入手したとされますが、「去年購入して今年に売却」だとあまり売却益が得られず、なんらかの事情があるのかもしれません。
ちなみに走行距離は9,000キロとのことなので、(この手のクルマにしては)けっこう走っている、と言っても良さそうです。
販売にあたってはゴーグル、バッグ、トノカバー等全ての付属品が揃い、整備記録も完備されていると報じられます。
なお2020年2月にはメルセデス・ベンツによる整備を受けている、とのこと。
ちなみに「ゴーグル」、そしてレトロなキャップはこんな感じ。
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このメルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスは細部まで徹底的に作り込まれていることが特徴で、この75台のために多くの専用パーツが設計・製作されています。
そして当時の300SLRを連想させる「リベット」が採用されていることもトピックのひとつ。
搭載されるエンジンは5.4リッターV8(651HP)で、メルセデス・ベンツSLRマクラーレンシリーズの中では最強スペック。
車体はカーボンファイバーの多用等にて200kgの軽量化がなされ、おそらくはカーボン製と思われるボンネット裏には遮熱のためのシートが貼られています。
メルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスのインテリアはこうなっている
そしてここからはメルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスのインテリア。
ロールバーのカバーにはリベットが用いられ、シートバックはカーボンファイバー。
シートにはブロックパターンのステッチが入り、シートの間にあるコンソールはカーボン製(アルミ製削り出しのように見えるパーツも確認できる)。
センターコンソールもカーボン製。
シフトレバーは通常のメルセデス・ベンツSLRマクラーレンとは異なる形状を持っています。
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シフトパネルにはスターリング・モスのサイン入り。
右側に「トノカバー」を装着し、シングルシーター風にした状態。
フロントにはとんでもなく小さなフェアリングがあるのみ。
おそらく普通に運転するのは困難なクルマであり、ゴーグルやフェイスマスクの着用が必須だと思われるものの、なんとも魅力的なクルマですね。
今後おそらく、メルセデス・ベンツはこういったクルマを作ることはないと考えられ、メルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスの価値は今後も「上がる一方」なのかもしれません。
参考までに、メルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスの「後継」をイメージしたレンダリングが公開されたことも。
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参照: RM Sotheby’s