メルセデス・ベンツが世界最高の防弾性能を持つVIP向けグレード「S680ガード 4MATIC」発売！その価格6520万円なるも命にはかえられない

｜　こうしている間にも、世界では数々のテロが起きている　｜

幸いにも日本では銃火器を使用した犯罪に巻き込まれることはめったに無いが

さて、日本にいるとあまり実感はわかないものの、世界では銃火器を使用した犯罪が増加しているといい、欧米やアフリカで高まっているのが防弾防爆車の需要。

よってVIPが乗ることが多いメルセデス・ベンツ、BMW、アウディはいずれも防弾車を用意しており、さらにテスラ・サイバートラックやレズバニ・タンクはもともと防弾仕様、そして既存車両を防弾車へとコンバートする会社も多数存在します（最近ではマンソリーなどのチューナーもここに乗り出している）。

メルセデス・ベンツの防弾グレードは「ガード」

そしてメルセデス・ベンツの用意する防弾グレードが「ガード」。

これはEクラスやSクラス、GLS、GLEなどを対象にセキュリティ性能を高めたもので、要望に応じて様々なカスタムが可能です。

今回は新型Sクラスのロングホイール性能版をベースにした「S680ガード 4MATIC」を発表していますが、標準仕様だと防弾レベルは最高水準のVR10（マシンガンによる銃撃にも耐えることができる）。

ちなみに先代SクラスにもVR10を誇る防弾グレードが設定されており、こちらは「市販車ではじめてVR10の防弾レベルを備えたクルマ」だと報じられています。

このS680ガード 4MATICの対象顧客はビジネスリーダー、セレブリティ、国家元首クラスだとされ、その強固なボディで重要人物の命を守ってくれそうですね。

なお、基本的には「VIPが乗っていることがわからないよう」地味な外観を持ちますが、おそらくはサイレンやフラッシュライトが内蔵されているものと思われ、こういった「フラッグ」を立てるための爽美も選べる模様。

防弾性能に関する詳細は（セキュリティ上の問題なのか）公開されておらず、しかしウインドウは「約1センチの厚さを誇るポリカーボネート」、そしてタイヤはパンクしても走行が可能なランフラット。

さらには消火システム、エマージェンシーフレッシュエアシステム（新鮮な空気を車内に送り込み、煙やガスから乗員を守るシステム）もオプションで用意しているといいます。

メルセデス・ベンツS680ガード 4MATICのインテリアはこうなっている

そしてこちらはメルセデス・ベンツS680ガード 4MATICのインテリア。

こちらもSクラスに準ずるように見えますね（プレミアムレザー、ウッドトリム、インフォテイメントシステムも同じ）。

メルセデス・ベンツS680ガード 4MATICには4人乗りと5人乗りがあるといい、要望に応じて冷蔵庫を装備することも可能だと案内されています。

採用されるエンジンは6リッターツインターボV12、最高出力は604馬力、トルクは830Nm。

トランスミッションは9速AT、駆動方式には4WDが選択され、防弾防爆化によって増加した車体を難なく走らせることができそうです。

なお、メルセデス・ベンツS680ガード 4MATICは受注生産車両になるといい、製造に要するのは51日。

価格は50万ユーロ（6520万円）に設定され、Sクラスが2台か3台買えそうな値段ではあるものの、命の価格だと考えると安いものかもしれません。

参考までに、こういった防弾防爆車両を販売する自動車メーカーは、そのドライバー向けの教育プログラムを持っているといい、そこでは銃火器をもって襲撃してきたテロリストへの対応や、カーチェイスにてうまく逃げる方法（相手をクラッシュさせる方法）、その他爆発から逃げたりという様々なエクストリーム環境における体験ができるといい、一度参加してみたい、と思ったりします。

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