| そもそも、現行カマロの方向性すら「誤った」のかもしれない |
現行カマロは、マスタングやチャージャーの人気を鑑み、ネオレトロを継続すべきだった
さて、Automotive Newsによると、次期カマロは「エレクトリック化された4ドアセダンになる」とのこと。
この記事によると、現行カマロは2024年に販売を終了し、その後にエレクトリック・セダンとなった新型カマロが登場するとのことですが、これは(アメリカンマッスルからの)ちょっと驚くべきキャラチェンジとも言えそう。
たしかに現行カマロは悲惨なほど売れていないと言われるものの、エレクトリック化はヨシとして、なぜ「セダン」?という印象です(むしろSUV化すべきだと思う)。
とにかくカマロは売れてない
なお、カマロは上述の通り「売れておらず」、その理由は全く不明。
明確に売れなくなったのはモデルチェンジ後なので、そのデザインが受け入れられなかったということになりそうですが、フェイスリフトした後も販売が回復しておらず、フォード・マスタングやダッジ・チャレンジャーに大きく差をつけられているという状態です(カマロのデザイナーは退任している・・・)。
そして、そんなカマロは「2023年終了説」「2026年まで延命説」など様々なウワサが出ているものの、今回の報道だと「2024年に販売終了」ということに。
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それにしてもセダンとは
この売れ行きを見るに、「販売終了担っても仕方がない」とは思いますが、どう考えても納得できないのが「セダン化」。
セダンはすでに「滅びゆくカテゴリ」だと認識されており、同じアメリカの自動車メーカー、フォードは「セダンから撤退済み」。
そういった状況の中でなぜシボレーがセダンを目指すのかは全く不明であり、販売回復を目指すのであれば「SUV化」すべきだろうと思ったり。
なお、ライバルのフォードはマスタングのエレクトリックSUV、「マッハE」を発売して一定の成功を収めていると聞きますが、やはりカマロもそのネームバリューを活かしてSUV版を発売すべきだろうとも考えています。
いまどきアメリカの自動車メーカーの上層部に「セダン信仰」を持つ経営者がいるとは考えられず、しかしカマロが売れなくなったのには、こういった「現在のトレンドに沿わない判断」を下す経営陣にも問題があるのかもしれません(現行カマロについても、やはりネオレトロ路線を貫くべきだったと思う)。
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参照:Automotive News