| 一体誰がブラバスのコンプリートカーを買うんだろうと思うが、実際のところよく売れているようだ |
とくにモナコや中東にて高い人気を誇る模様
さて、バイクや腕時計など自動車以外のジャンルにも積極的に進出するブラバス。
今回は「本業」のチューニングビジネスより、メルセデス・マイバッハGLS600を900馬力にまでチューンした「ブラバス900」を発表しています。
ただしいかにブラバスといえども標準のリッターV8エンジンを900馬力にまでチューンすることは簡単ではなく、その達成のために排気量を4リッターから4.5リッターへと拡大するという手法を採用することに。
パワートレーン保護のためにトルクは「制限」
加えてターボチャージャーの容量をアップさせることでこの出力を達成していますが、制限なしだとトルクが1,250Nmにまで上昇してしまい、そうなるとパワートレーンを破損する可能性があり、ブラバスはこのトルクを1,050Nmにまで制限しているのだそう。
なお、エンジンヘッドカバーはブラバス特性のクリアレッド仕上げのカーボンファイバーが装着されています。
さらにブラバスは吸気系と燃料系をアップグレードし、かつ高性能なステンレス製エキゾーストを追加して出力向上を図っていますが、そのエキゾーストサウンドはドライバー側にてコントロールすることができる、とのこと。
テールパイプは新しくデザインされたリヤディフューザーから突き出し、そしてテールパイプ自体も新しい意匠をもっているようですね。
フロントバンパーはカーボンファイバー製のパーツを装着したマンソリーによる新デザインへと変更され、グリルもマイバッハっぽい縦スラットへ。
ホイール(モノブロックM鍛造)はちょっと前から復調の兆しのある「ディッシュタイプ」、サイズはなんと24インチ。
1980年代〜1990年代っぽい雰囲気ですね。
なお、ブラバスによると「ブラバス900」の最高速は320km/hにも達するそうですが、もちろんそれに見合ったブレーキ性能はじめ安全性を持っていると考えて良いかと思います。
「ブラバス900」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはブラバス900のインテリアで、広報車のインテリアカラーはブラックとクリームのツートンカラー。
ただ、ブラバスはこの「ブラバス900」をオーダーメイドにて一台一台手作業にて仕上げるとコメントしており、そのために幅広いカスタムが可能となる、とのこと。
この車両の場合は、もともとメルセデス・ベンツGLS600ではシルバー仕上げだったところがシャドウクロームへ(他の車両ではクリアレッド仕上げがなされていたものもある)。
レザー部分にはここ最近マンソリーが好んで用いる扇形のステッチ。
随所にカーボンファイバーが用いられ、コマンダーにはブラバスの「B」。
このブラバス900の価格については公開されていないものの、今まで公開されたほかのブラバスのモデルに照らし合わせると、「車両価格の倍から2.5倍」くらいになるんじゃないかと考えています。
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参照:Brabus