| このクルマが「ワンオフ」というのが残念でならない |
ただ、非常に強い市販化要望が存在するといい、少量ながらも限定生産に踏み切るのかも
さて、数日前にはルイ・ヴィトンとナイキとのコラボスニーカーの発売がアナウンスされ大きな話題を呼んでいますが、そのスニーカーをデザインしたのがオフホワイトの創業者、そしてルイヴィトンのメンズ・アーティスティックディレクターを務めていた故ヴァージル・アブロー氏。
同氏はメルセデス・ベンツとも緊密な関係を気づいており、これまでにもプロジェクト・ゲレンデといったワンオフのコンセプトカーを発表しているものの、死の直前まで関わっていたのが今回紹介する「プロジェクト・マイバッハ」です。
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プロジェクト・マイバッハは完全なるワンオフモデル
このプロジェクト・マイバッハは、ヴァージル・アブロー氏とメルセデス・ベンツのデザイナーを務めるゴードン・ワグナー氏とのコラボレーションによって誕生したもので、「未来のクリーンでエレクトリック化された旅」をイメージしたピュアエレクトリックモデル。
全長6メートルという長大なボディを持つのに対し「2シーター」という贅沢なレイアウトを持っており、しかしこれこそがマイバッハの本質なのかもしれません。
なお、このプロジェクト・マイバッハはフランク・ステファンソン氏(マクラーレンやピニンファリーナでデザイナーを務めた)はじめ各デザイナーも称賛する「もっともクールなクルマ」であり、このクルマを手に入れるためならいかなるコストをも支払おうという人も少なくはなさそうです(ぼくも”いかなる犠牲を払おうとも”手に入れたいと思う)。
そして今回このプロジェクト・マイバッハを紹介するのはドバイ在住の女流ユーチューバー、スーパーカーブロンディさん。
メルセデス・ベンツはつい先日、新しい事業計画を発表していますが、それにあわせていくつかのイベントが開催されたようですね。
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プロジェクト・マイバッハのディティールはその外観以上にインパクトがあった
そしてここからはプロジェクト・マイバッハのデティールを見てみたいと思います。
なお、スーパーカーブロンディさんが手に持っているのは「ツールボックス」。
ドアは上部にあるスリットに手を入れてオープンするようですね。
そしてツールボックスはダッシュボード横のスリットにスライドさせて収めることが可能です。
なお、サイドウインドウはルーフから下に向かって波打つように広がる形状を持っています(これまで公開されていた画像を見ても全然気づかなかった)。
そしてウインドウはドア上部にまでも延長されています。
ちなみに後方確認用のカメラは外骨格(ロールケージ)に装着されているようですね。
ダッシュボードサイドには運転席同様にツールボックスを収納可能。
そしてダッシュボードにはレトロな球形方位磁石が取り付けられ、巨大なタッチスクリーン式モニターが見えますが・・・。
このモニターはくるっと回転することができ、その裏面にはレトロなスライダー式スイッチやツマミが登場。
昔のスパイ映画に出てくる通信機のようなイメージです。
そしてスパイ風といえば「エジェクト式シート(という設定のみで、実際には作動しないと思われる)」。
このハーネスを引っ張るとボンドカーのようにルーフが飛んでゆき、シートが射出されるという仕組みです(戦闘機風でもある)。
なお、ペダルやステアリングホイール、各種スイッチを見ても、既存車種から流用されたものは何一つ無いようにも見えますね。
そしてシートは「コンテナ風」デザイン。
電動調整用スイッチも専用デザイン。
フォールディング機構やバックル、ヘッドレスト横など、いたるところにマイバッハのロゴが入ります。
実際にシートに座るとこう。
シートはフルフラット化が可能であり、専用ブランケットも付属するので、この中で「寝ること」を想定しているのでしょうね。
なお、ルーフは「グラストップ」なので、満天の星空を見ながら眠りにつくことができるのかもしれません。
シート後方にも様々なデバイスが効率的に格納され(車内のあちこちに収納スペースがある)、本当によく考えられたクルマだなあ、と思います。
ちなみに透明のパネル、ウインドウ類はすべて「薄い紫」に統一されているようですね。
プロジェクト・マイバッハの外観はこうなっている
そしてプロジェクト・マイバッハは道なき道を走破するためにゴッツいタイヤを装着していますが、ホイールは「スチール風デザイン」。
フェンダーの樹脂製クラッディングは「あえての」リベット留めを採用しています。
一方でマイバッハらしいエレガントなグリルを持つものの、ピュアエレクトリックカーなので全閉構造を持ち、ヘッドライトや補助ランプには、ヴァージル・アブローが好む「X印」モチーフも。
テールランプ中央にはマイバッハのエンブレム!
長大なフロントフードにはマイバッハのロゴとともにソーラーパネルが仕込まれます。
そして会場には市販モデルのメルセデス・マイバッハ・バイ・ヴァージル・アブローの展示もなされ、こちらは150台のみが限定にて販売されます。
メルセデス・ベンツはオフホワイトとのコラボレーションにてアパレルシリーズを展開するとアナウンスしていますが、今のところメルセデス・ベンツ公式ストア(オンライン)では取り扱いが無いようですね。
ヴァージル・アブローがデザインした「プロジェクト・マイバッハ」を紹介する動画はこちら
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