【動画】今メルセデス・ベンツGクラスのレストモッドがアツい！軍用ゲレンデヴァーゲンを現代風にカスタムしたG25 Wolfが2000万円から受注開始

｜ 現在、レストモッドビジネスには多くのショップやコーチビルダーが参入済み ｜

手間や時間はかかるものの、そのぶんの利益をちゃんと取ることができるようだ

さて、レストモッドが一般に認知されるようになったのには（ポルシェ911のレストモッドで知られる）シンガー・ヴィークル・デザインの功績が大きいと思われますが、その成功に触発され、アルファロメオ・ジュリアやルノー5ターボ、ランチア・デルタ / 037ラリー等様々なレストモッドが登場し、オフローダーだと英国カーン・デザインがランドローバー・ディフェンダーのレストモッドを手掛けたり、といった状況です。

そしてここ最近賑わっているのがランドクルーザーやメルセデス・ベンツGクラスのレストモッド（レストア＋カスタム）で、今回エクスペディション・モーター・カンパニーが1991年のメルセデス・ベンツGクラスをベースにしたレストモッドを公開することに。

ベースは軍用「ゲレンデヴァーゲン」

この車両は「2022 250GD Wolf」と命名されており、ネーミングからすると軍用モデルの「250GD」をベースにしているものと思われます。

参考までに、メルセデス・ベンツＧクラスはもともとNATO制式採用車両「ゲレンデヴァーゲン」として開発され、その後に民生用として1981年に発売され、その際の名称においてもしばらくは「ゲレンデヴァーゲン」を採用していたため、今でも日本では「ゲレンデ」と呼ばれることが多いようですね。

もう一つ参考までに、ドイツ語で「ゲレンデ」というと「野山」を表し、そこにはいっさい優雅な意味合いはないようですが、日本で「ゲレンデ」というとスキーリゾートのイメージがあり、同じ言葉でも両者の間には大きな隔たりがあるもよう。

それはさておき、今回のレストモッド「250GD Wolf」はクラシカルでシンプルなオフローダーのデザイン、そして日常使いに耐えうる装備とが組み合わせられており、なかなかに魅力的な仕上がりに。

なお、この250GD Wolfにつき、16万ドルという価格設定にて現在受注受付中だとアナウンスされています。

搭載されるエンジンはOM602型ディーゼルエンジン、そしてトランスミッションは標準だと5速マニュアル、しかしオプションだとSクラスから流用した722.6オートマチック・トランスミッションを選択できるといい、これだとイージーなドライブを楽しむことができそうですね。

今回公開された動画に登場する車両はガルフブルーにブラックという組み合わせではありますが、おそらくすべての個体が「オーダーメイド」になるものと思われ、ボディカラーはもちろん内外装の装備やディティールにおいても事細かにオーダーすることができそうです。

メルセデス・ベンツ GD250 Wolfのインテリアはこうなっている

そしてこの250GD Wolfのインテリアもまた「近代化」されており、ダッシュボードにはアップル カープレイ対応のインフォテイメントシステムも。

一方でアナログクロックやスライダー式のエアコンスイッチなどレトロな演出もなされており、さらにインテリア各部は高級なレザー張り。

なおシートは防水性を考慮したプラリネビニール、しかしヒートヒーターも（前後シートに）内蔵されていて寒い日も安心です。

内装パネルの一部はウッド、そしてスピーカーやカップホルダーも見えますね。

このメルセデス・ベンツGD250 Wolfは、エクスペディション・モーター・カンパニーがベースとなるゲレンデヴァーゲンを完全に分解し、フューエルライン、ブレーキライン、ボディマウント等が新品に交換され、さらにアクスル、ブレーキキャリパー、サスペンションはリビルトされることに。

なお、サスペンションについては（乗り心地を考慮して）スプリング、ショック、カスタムポリウレタンブッシュがアップグレードパーツとして追加され、走行性能の向上を目指して前後にロック可能なデフも追加されている、とのこと。

エクスペディション・モーター・カンパニーによるメルセデス・ベンツGD250 Wolfを紹介する動画はこちら

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参照：Expedition Motor Company