メルセデス・ベンツは「Gクラス」のブランド力を最大限に活用？CEO直下のプロジェクトとして2026年に「ベイビーGクラス」がガソリン、EV両方にて登場とのウワサ

｜　ただし現行Gクラスとは直接の関連性はなく、ラダーフレームではなくモノコックボディを採用　｜

現時点ではそのデザインはナゾのまま、しかしGクラスよりも全長が短くなるようだ

さて、メルセデス・ベンツは小型車ラインアップを整理し、より利益の出る「中・大型車、マイバッハ、AMG、Gクラス」に集中するという考え方を示していますが、このうちGクラスについては（マイバッハやAMGのように）サブブランド化したいという意向を持つもよう。

そしてこのGクラスにはピュアエレクトリックモデル（EQG）が追加されることがわかっており、しかし今回は「Gクラスの小型版」が追加されるという報道が出ています。

ちなみに以前「Gクラスの小型版」として話題となったのは「GLB」ですが、こちらはGクラスとは全く異なるルックスで登場していて、「Gクラスの小型版」を期待していた人にとっては期待外れとなってしまいましたが、今回報じられる「ベイビーGクラス」については、文字通りのGクラスっぽい外観を期待したいところですね。

その名称は「GLG」？

報道によると、このニューモデルは現行Gクラスよりもやや短く、現行Gクラスのバリエーションではなく「別モデル」として登場することになり、その名称は「GLG」となる可能性が指摘されています。

加えてこのベイビーGクラスには新しいMMAアーキテクチャが採用されると言われ、このMMAアーキテクチャについては2024年に登場するフルモデルチェンジ版CLAが「第一号」になると言われているようですね。※つまりGLGはラダーフレーム（ボディオンフレーム）ではない

そしてこの新型GLGにつき、ガソリンエンジンと電気自動車両方にて提供されることになり、様々な地域における様々なニーズに対応できるとされ、電気自動車の場合は一回の満充電あたりの航続可能距離は約500kmに達し、800ボルト・アーキテクチャを持つために急速充電が可能であり、非常に利便性が高いモデルになると言われます。

メルセデス・ベンツGクラスは「もっとも需要が高いメルセデス」

なお、メルセデス・ベンツGクラスはその高価格にもかかわらず「もっとも需要が高いメルセデス・ベンツ」だとも言われ、メルセデス・ベンツがその人気を利用したいと考えるのはごく自然な流れです。

よってGクラスの「ブランドパワー」をメルセデス・ベンツが利用したいと考えるのはごく当然のことではありますが、つい最近には「Gクラスのスペアタイヤカバーを模したスーツケース」の特許出願が報じられたばかり。

つまりメルセデス・ベンツはあの手この手でGクラスの威光を活用することになるかと思われ、今回報じられるベイビーGクラスことGLGについては、上述の通りボディオンフレームではなくモノコックフレームを採用しており、モノコックフレームがどうこうというわけではないものの、「次期CLAや、GLA等と同じ」MAAプラットフォームを採用しつつ「Gクラスそっくり」のルックスとなれば、従来のGクラスのファンやユーザーからの反発は必至であり、ともするとGクラス全体のブランドバリューを下げかねない、ということに。

そのため、Gクラスの世界観を拡大し利益に結びつけることについては慎重な対応を行う必要があると考えられ（孤高の存在だからこそGクラスはその人気を維持しているとも考えられる）、メルセデス・ベンツとしては慎重な対応を行わねばならないのかもしれません（GLBの外観をGクラスに寄せなかったことも、ここに理由があるのかも）。

ちなみにですが、この「ベイビーGクラス」についてはメルセデス・ベンツCEO、オラ・ケレニウス氏主導によって進められているといい、つまり同社「肝いり」プロジェクトだと考えて良さそうです。

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参照：Handelsblatt