ポルシェがグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード（FOS）にて新型911GT2RSを発表。
これまでもフォルツァ7発表の場で限定公開されていたり、ジャーナリスト限定の試乗風景が公開されているのでその姿は何度か目にしているものの、それでも衝撃的といえるほどのスパルタンな外観を持つ、911のフラッグシップとなります。
他の911シリーズとは大きく異る外観を持ち、フロントバンパーは非常に巨大。
そこへ大きなエアインテークが口を開け、さらにはフロントフードにもエアアウトレットが追加に（ここから入ったエアはどこへ行くのか気になる）。
リアだとバンパー下部がレーシングカーのような出で立ちとなっていますが、とにかく凄まじいまでの迫力を持つ車だと言えますね（黒い部分がカーボンファイバーなのかどうかは不明）。
フロントフードからルーフ、リアまでストライプが入っており、これは機能を明確に示しているようにも思われます。
インテリアもエクステリア同様に他の911と異なる雰囲気を持ち、スパルタンなモデルであるのに華やかなレッドを採用しているあたり、これまでのポルシェともちょっと違うところ。
フルロールケージが組まれ、シートのヘッドレストには「ヴァイザッハRS」の刺繍。
新型911GT2RSには「ヴァイザッハ・パッケージ」が存在することも明らかになっていますが、この「ヴァイザッハ・パッケージ」を装着するとこういった文字が与えられるのかもしれませんね。
ダッシュボードにはカーボンのトリム、そしてやはり「ヴァイザッハRS」のバッジ。
現時点で公開されている情報はさほど多くはなく、追ってアナウンスがあると思われますが、現時点でのスペックは「700馬力、0-100キロ加速3秒以下、最高速度は時速341キロ」。
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なお、ポルシェ・ジャパンもホームページ場にてGT2RS専用サイトを公開済み。
内容を見ると「市販車初」「ポルシェのロードカー初」のオンパレードとなっており、その「特別さ」がひしひしと感じられるモデル。
0-100キロ加速は2.8秒、とポルシェ918スパイダーと同じタイムですが、これは「ポルシェらしいヒエラルキーへの配慮」かもしれません（つまり実際はもっと速い）。
ホイールは前後異なるサイズ、カラーは「ゴールド」。
ランボルギーニではウラカン・ペルフォルマンテに「ブロンズ」のホイールを装着していますが、グループ内の動きとして「スペシャルモデルには視覚的により”わかりやすいよう”、スペシャルなホイールを履かせる」というものがありそうですね。
・0-100キロ加速は2.8秒
・最高速度は時速340キロ
・重量1470キロ
・後輪駆動
・フロントフード、リアウイング、ダクト等はカーボン製
・前後スタビライザー、コネクティングロッドはカーボン製（市販車初）
・リアサイド、リアに軽量ガラス採用
・エキゾーストシステムはチタン製（-6.8kg）
・トランスミッションはPDK
・オプションでヴァイザッハパッケージを用意（チタン製ロールケージ、マグネシウウムホイール採用にて997世代の911GT2RSクラブスポーツより30キロ軽量）
・内装はスタンダードでブラック×レッド
・VTG、ダイナミックエンジンマウント、リアアクスルステアリングを装備
・フロントとリアの黒い部分はポリウレタンとカーボンとの複合素材
・ポルシェのロードカーとしてはベアリングにボールジョイント採用
・フロントフードのNACAダクトはポルシェ市販車で初採用。ブレーキのベンチレーション用
・フロントホイールは20インチ、リアホイールは21インチ（カラーはホワイトゴールドメタリック）。標準だとGT3RS同様のデザイン。ヴァイザッハパッケージではメッシュ状デザインに
・北米での価格は31,000ドル、欧州は285,220ユーロ、イギリスは207,506ポンド（日本は未定）
なお、911GT2RSの発表とともにGT2RS同様のデザインを持つ「Porsche Design Chronograph 911 GT2 RS」も発表。
これは911GT2RSのオーナーのみしか購入できないもので、ケースはチタン製、シリアルナンバー入り。
ケースバックはスケルトンとなっており、ヴァイザッハパッケージに含まれるホイールのデザインを再現している、とのこと。
文字盤はカーボンファイバーを使用し、ベルトはレザーとアルカンターラ（クイックチェンジシステムによって簡単に交換できる。他にレッドもある模様）、という実車同様の素材が使用に。
ベゼルには最高速を表す「340」が強調されています（この”固有の数字強調”は他でも採用されるなど流行の兆し）。
主なデザインとしては先日公開された911ターボSの特別仕様モデルとマッチした腕時計同様ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XWpTjUk0nb4
