
カルマはこれまでにも方向性が二転三転し、「存続していること自体が不思議」である
そして今回はカルマにとって「久々の大きなニュース」
アメリカ・カリフォルニア州に拠点を置くラグジュアリーEV・PHEVメーカー、カルマ・オートモーティブ(Karma Automotive)。
同社が展開するハイエンドなビスポーク(完全受注カスタム)プログラム「エクシミウス(Eximius)」の記念すべき第一弾として、息をのむパフォーマンスを秘めたワンオフマシンが誕生したというのが今回のニュースです。
このマシン「エクシミウス 1(Karma Eximius 1)」ラスベガスで開催された高級車イベント「Concours at Wynn」で初披露されており、ひとことでいえば「サーキット走行を念頭に開発されたワンオフの4シーター・トラックウェポン」。
極限のエアロダイナミクスと大排気量V8ハイブリッドユニットを融合させたこのモデルにつき、そのスペック、過激なデザイン、そして特別感溢れるインテリアまでを見てみましょう。
Image:Karma Automotive
この記事の要約
- カルマ・オートモーティブがラスベガスで開催されたイベント「Concours at Wynn」にて、ワンオフモデル「エクシミウス 1(Eximius 1)」を世界初公開
- 6.2L V8エンジンにプラグイン・シリーズハイブリッドシステムを組み合わせ、システム総合1,195馬力(約1,200hp)の圧倒的ハイパワーを発生
- 0-60mph(約0-96km/h)加速はわずか2.7秒、最高速度は200mph(約322km/h)に達し、オーリンズ製セミアクティブダンパーやカーボンセラミックブレーキ等の本格足回りを採用
カルマ エクシミウス 1の概要
「エクシミウス 1」は、カルマの既存モデル(Revero等)をベースにしつつも、顧客の要望に応じてボディライン、パワートレイン、パフォーマンスに至るまでを一から作り上げるビスポークプログラムのショーケースとして製作された一台です。
従来の発電用小排気量エンジンに代わり、極めて強力な6.2リッターV8ガソリンエンジンを発電および動力補助のコアとして配置しており、そこへ軸流(アキシャルフラックス)ジェネレーターとハイアウトプットバッテリーを組み合わせたシリーズハイブリッドシステムが採用されています。
Image:Karma Automotive
公表されたパフォーマンスデータでは、システム総合出力は最高1,195馬力(約1,200hp)に到達し、大型リヤウイングやワイドフェンダーなど専用のカーボンエアロパーツを身に纏うことでまさに「公道を走れるレーシングカー」というたたずまい。
特徴・スペック・デザイン
エクステリアでは、ボディの随所に剥き出しのカーボンファイバー(露出カーボン)が配されており、フロントフードやドアパネルから「ボレアリス・ブルー(Borealis Blue)」のグラデーション塗装へと美しく変化するペイントワークが施されることに。
アグレッシブなフロントスプリッター、エアダクト、巨大なディフューザー、そして翼端板に独自のライトグラフィックを備えた高調節型リアウイングがダウンフォースを強烈に引きあげます。
足回りには、21インチの鍛造マグネシウム製センターロックホイールを装着し制動系には2ピース構造のスリット入りローターを備えたカーボンセラミックブレーキが組み込まれ、ショックアブソーバーにはオーリンズ(Öhlins)製セミアクティブダンパーが奢られるなど全方位において「抜かりなし」。
コックピットはアルカンターラと本革で仕立てられたレカロ(Recaro)製バケットシートを中心としてビレットアルミニウム削り出しのペダルやシンプルなセンターコンソールで構築され、モータースポーツの機能美とラグジュアリーが見事に融合したデザインを持っており、エクステリア同様に「なかなかにスペクタクル」です。
今回公表された「カルマ エクシミウス 1」の主なスペックは以下の通り。
| 項目 | 詳細・スペック |
| モデル名 | カルマ エクシミウス 1(Karma Eximius 1) |
| 車両位置付け | ビスポークプログラム「Eximius」初のワンオフ(1-of-1)モデル |
| パワートレイン | 6.2L V8 + プラグイン・シリーズハイブリッド |
| 最高出力 | 1,195 hp(約 1,200 hp) |
| 0-60 mph 加速 | 2.7 秒 |
| 最高速度 | 200 mph 以上(約 322 km/h 以上) |
| シャシー・足回り | オーリンズ製セミアクティブダンパー、カーボンセラミックブレーキ |
| ホイール | 21インチ 鍛造マグネシウム センターロックホイール |
| 内装仕様 | レカロ製カーボンバケットシート、ボレアリス・ブルーアルカンターラ、ビレットアルミペダル |
Image:Karma Automotive
-
-
中国資本にて再建中の「カルマ」。レヴェーロGTがP-51マスタング戦闘機のカラーを身にまといゴールドラッシュ・ラリーを走る
| 完走後はマイアミビーチに展示の予定 | カルマの発売するPHV、「レヴェーロGT」に二台のスペシャルモデルが登場。これらは1940年にカリフォルニアで作られた戦闘機、「P-51マスタング」をイメー ...
続きを見る
競合比較・市場での位置付け
エレクトリックハイパーカーやウルトララグジュアリーなビスポーク市場において、「エクシミウス 1」は独自の存在感を放っていて・・・。
| ブランド / モデル | パワートレイン / 出力 | アプローチと特徴 |
| リマック ネヴェーラ(Rimac Nevera) | ピュアEV(クアッドモーター / 1,914 PS) | 完全電動ハイパーカーの絶対的絶対王者。直線加速性能を追及 |
| ケーニグセグ レゲーラ(Koenigsegg Regera) | 5.0L V8 ターボ + PHEV(1,500 hp) | 独自ダイレクトドライブを備えた超高価格ハイブリッドハイパーカー |
| カルマ エクシミウス 1 | 6.2L V8 + シリーズPHEV(約1,200 hp) | 4シーターシャシーに巨大V8と最新電動技術を詰め込んだ極小ワンオフ |
フェラーリやロールス・ロイスなどの大手高級ブランドが展開するワンオフ・コーチビルド事業に対し、カルマはシリーズハイブリッド(EREV)技術とモータースポーツパーツを大胆に組み合わせることで”新世代のアメリカン・ハイパーカー像”を提示しています。
-
-
中華資本の「カルマ」がカッコいい「SC2」発表!1,100馬力、0−100km/h加速1.9秒、さらに中国らしく無駄にテクノロジー満載のハイパーカー
| テスラ、リマックもうかうかしていられない | カリフォルニアのエレクトリックカーメーカー、「カルマ」がロサンゼルス(LA)オートショーにて、「SC2コンセプト」を発表。「カルマ」についてはちょっと ...
続きを見る
補足情報
今回の「エクシミウス 1」の初公開からは、カルマ・オートモーティブのブランド戦略と将来の展望が見えてくるかのようで・・・。
- パーソナライズの上限を破る「Eximius」プログラム: 従来のカラーやトリム変更にとどまるカスタマイズ「Studio」の上位に位置し、顧客がボディ形状、パワートレイン、シャーシセッティングまで直接開発陣と協議して変更できる究極のビスポーク枠として機能する
- リアシートに専用ヘルメットホルダーを完備:リヤシート中央のコンソールには、オーナー専用にフィッティングされたカーボン製レーシングヘルメットを固定できるマウントが備わっており、サーキット走行への本気度がうかがえる
- 今後のフルEV/PHEVラインナップへの布石:カルマは今後、2ドアクーペ「Amaris」や1,000馬力超のEVクーペ「Kaveya」の市販を計画しており、エクシミウス 1はその卓越した技術力を世界へアピールするフラッグシップとしての役割を果たしている
結論
ラスベガスで披露された「カルマ エクシミウス 1」は、6.2L V8エンジンのサウンドと電動モーターのレスポンス、そして最先端のカーボンボディが高次元で調和した至高のワンオフモデル。
1,195馬力という圧倒的な性能はもちろんのこと、オーナーのこだわりを極限まで反映させる「Eximius」プログラムの始動により、カルマ・オートモーティブがハイパーカー市場での存在感をさらに強めていくことは間違いないものと思われます。
合わせて読みたい、関連投稿
-
-
米「カルマ」よりBMW製エンジンを発電機に使用したEV「GS-9」発表!スタイリッシュな外観にてシェア獲得なるか
| ここ2~3年はEVの発売ラッシュとなりそうだ | カルマ・オートモーティブがスタイリッシュな新型EV、GS-6を発表。カルマというとあまり馴染みがなく、しかし北米では一定の知名度を誇るEVスタート ...
続きを見る
-
-
新型デロリアンを発表した新生DMC-12がイキナリ苦境!米カルマから「無断で技術を盗んだ」として訴訟を起こされる
| 実際のところ、新生デロリアンのCEOはじめトップ4人はカルマの出身だった | 時期的なものを見てみると、カルマ在籍中から新生デロリアンの計画を行っていたのは間違いがないようだ さて、先日華々しく復 ...
続きを見る
-
-
米カルマが新しく生まれ変わり、二代目NSXのデザイナーを起用した1,000馬力のハイパーEV「カヴェヤ」発表。今後は半年ごとに新型車やコンセプトを発表するもよう
| 今まではなかなか計画どおりに物事が運ばなかったようだが、カルマは方針や体制を一新して再出発 | 今後の展開には大いなる期待を寄せたいものだ さて、米カルマ・オートモーティブが新型ピュアエレクトリッ ...
続きを見る














