BMWジャパンが「BMWの正直価格」キャンペーンを開始。
なんと「頭金0、ボーナス払い0、残価の心配0」となっており、この「残価の心配0」というのはかなり新しい部分です。
というのも多くのメーカーでは残価設定ローンが利用可能となっているものの、その「残価」は保証値ではなく、しかし今回のBMWでは残価が「保証値」ということに。
ここでその支払内容を見てみると、218iアクティブツアラーだと毎月の支払いは51,800円、5年後の残価は1,041,944円なので29%という計算に。
118iだと毎月46,400円、5年後の残価は24%。
X1 sDrive 118iだと毎月57,200円、5年後の残価は1,200,000円なので29.6%。
総じて残価は5年後だと25~30%というところで、これは輸入車メーカーだと比較的普通の範囲だとも考えられます。
ただ、今までBMWを3台乗った経験上、実際の売却は「もっと低い」のは確実ですが、今回のキャンペーンにおいてはBMWがその差額を「補填」するのでしょうね。
なお残価率が最も高いのはフェラーリで、「3年75%」。
ついでランボルギーニで「3年65-70%、5年50%」。
ポルシェ、アウディ、ミニあたりだと「3年50%、5年30%」。
多くの国産メーカーは「3年50%、5年30%」が普通ですが、SUVなどは高く設定されている例もあります。
「低い」部類だとマセラティで、「3年30%、5年20%」。
レンジローバーも結構低く、ちょっと前の数字ですが「3年35%、5年15%」。
マクラーレンは「自分で残価を決めることが出来る」という特殊な形態を採用していますね。
この「残価」は結構重要で、車の購入が現金だろうとローンだろうと購入した車は「次の車を購入するときの元手」といえます。
そう考えると、1000万円で購入したポルシェ・マカンは3年後に500万円の現金に等しく、同じく1000万円で購入したマセラティ・レヴァンテは3年後の300万円に等しい、ということに。
3年後に車を買い換えようとした時に「手元の資金に200万円の差がでる」ということを意味しており、(3年前に)現金での購入であればこれはそのまま現金として考えられ、ローンで購入していたとしたら「残債」と相殺することに。
仮に残債が500万円だとしたら、マカンは「チャラ」、レヴァンテは「200万円の追金が必要」になる、ということです。
そう考えると「残価」がいかにに重要であるかが理解でき、ぼくがいつも「売却時」のことを気にするのものここに理由が。
要は「わらしべ長者」になることができるのか(カネの計算に強ければけっこう色々な車に乗れる)、「わらしべ貧民」になるのかは「車の選択」にかかっている、とも言えます。
ただ、「たとえ残価が低くとも」魅力ある車を選択したほうが精神衛生上には良いと考えており、全てを「カネ」では判断できない、とも考えるところ(でないとランボルギーニの残存価値が不透明であった時期にガヤルドを新車では買えない)。
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