| ポルシェ911のレストモッズ新星がまた誕生 |
ポルシェ911のレストモッズ(レストア+モディファイ)に火をつけたのはジンガー・ビークル・デザイン(Singer Vehicle Design)ではありますが、その後は様々なチューナーがここに参戦しています。
ジンガーの元従業員が立ち上げた「ワークショップ5001」、ドイツの「Kaege」、そして「ガンサー」、老舗の「DPスポーツ」もそれぞれカスタムしたマシンを公開するなど大きな盛り上がりを見せるのがこのジャンル。
作業にかかる時間は2000時間、価格は3600万円
そして今回は英国のポルシェ911のレストア専門ショップ、ポール・ステファンズ(Paul Stephens)も新たにレストモッズ車両を発表。
すでに10台限定にて生産を行うと発表していた「911ル・マン・クラシック・クラブスポーツ」がそのクルマですが、今回カーフェクションによる動画レビューが公開され、その詳細も明らかに。
今回ポール・ステファンズがベースに選んだのは964世代の911で、これを930→911世代へと先祖返りさせたルックスが「外観上の」特徴。
一方で中身は大きく「先に」進むことになり、ポール・ステファンズは964のボディをいったんバラバラにし、構成されるパネルを全て軽量素材へと置き換え。
さらにエンジンは空冷のままながらも300馬力を発生するまでにチューンされ、0-100キロ加速は4.4秒、最高速度は282km/h、と現在でも一線で活躍できるパフォーマンスが与えられています。
さらには細部にまでこだわり抜いた仕上げも特徴で、たとえばホイールは伝統の「フックス」をイマ風に解釈したデザイン。
ブレーキキャリパーは「グリーン」で、ボディ上のストライプとマッチしたカラーに。
そしてインテリアにもグリーンが使用され、メーターのダイアル、ステアリングホイールのセンターマークもグリーンが用いられています。
シートは千鳥格子のクロスが使用されていますが、これもボディ上のストライプ同様、ブラックとグリーンを反復使用。
ヘッドライトはプロジェクター式に改められてイメージが一新され、ドアミラーは極小のエアロミラーを採用。
ただしその価格は安くはなく、なんと3600万円ほど。
最新式の911GT2RSよりも高価ということになりますが、1台あたりの制作時間が「延べ」にして2000時間というので、それもやむなしといったところかもしれません。
それでは動画を見てみよう
こちらがその情熱の結晶ともいえる911ル・マン・クラシック・クラブスポーツの試乗レビュー動画、「Porsche 911: Le Mans Classic Clubsport, The Ultimate Restomod?」。