RWB代表の中井氏は依頼があれば現地へ赴き、一台づつオーナーの要望に合わせて製造する
リベット留めオーバーフェンダー、極端に落ちた車高という「族」っぽいスタイルが人気のRWB。
RWB(ラウヴェルト ベグリッフ/RAUH-Welt Begriff)は日本(千葉県)発のブランドで、中井啓氏が始めたチューニングブランド。
もともとは中井氏自身が国産車でドリフトをしていたことから走りの世界に足を踏み入れたとのことですが、その後ポルシェにて走りを求めることに。
当時は低年式のポルシェが比較的安く手に入り、しかしそれをどう格好良く見せるかということで誕生したのが現在のスタイル、とのこと。
その後はポルシェで本格的にレースを行うことになりますが、最新型のポルシェに混じって戦ううち、いかにパフォーマンスを上げるかについても追求することになったと語っており、ここで「ルックス+パフォーマンス」という図式が出来上がったのでしょうね。
カスタムはまさに手作業、中井氏本人自らが行う
なお、代表の中井氏は依頼を受けると世界中どこへでも赴き、その依頼主と打ち合わせたうえで、依頼主の希望にあわせ様々なカスタムを行っています。
ただし「オーバーフェンダー」だけはいずれのカスタム車両に共通するところで、もちろん依頼主はオーバーフェンダーを求めるからこそRWBへとカスタムをオーダーするのでしょうね。
こちらはバンパー内に貼られるネット。
ハサミでチョキチョキと切ってバンパー内側から貼り付けます。
リアウイングや足回りの調整も自身の手で。
そしてRWBポルシェのハイライト、「オーバーフェンダー」。
マスキングテープでおおよその位置を示し、それに沿って電ノコで思いっきりカットしてゆきます(意外と簡単に切れるのには驚き)。
前後ともフェンダーを丁寧に切り取っていますが、オーナーからすると「不可逆的行為」でもあるので、(カスタムをRWBに依頼するには)かなりな度胸が必要となりそう。
そしてフェンダーをビスにて固定。
隙間をコーキング。
センターにはストライプが入りますが、これは「中国伝統工芸っぽい」印象を受けます。
中国人は自国の文化に対して誇りを持っていることが理解でき、しかしこれは日本とはまったく異なるところですね(ぼくもそうですが、浮世絵や水墨画をモチーフにカスタムしようと考える人はいないと思う)。
そして完成した車両を前にする中井氏。
カスタムの過程は動画でも見ることができる
そして今回のRWBポルシェについて、そのカスタムの内容は動画「SONY A7S S-LOG3 SHENZHEN「RWB」NakaiSan Porsche911(930)」にて確認可能。
そしてこちらはイギリス第一号車をカスタムした際のドキュメンタリー映像、「RWB United Kingdom #1 "HIBIKI" | RAUH Welt Begriff UK | Royal Wide Porsche 964」。
そしてこちらはロシア編、「New RWB Porsche 930 Shinkiro - Building process - Russia - Lowdaily - Rauh Welt」。
VIA:RAIN SUN-Youtube