| ポルシェはいかなるジャンルであっても「ニュルブルクリンク最速」でなければならない |
ポルシェはブランド初のEV、タイカンを2ヶ月前(もうそんなになるのか・・・)に発表したところですが、今回タイカンのワゴンバージョン、そしてニュルブルクリンクアタック用と思われるプロトタイプが目撃に。
まずはタイカンのワゴンバージョンのほうについて、これはタイカンがかつて「ミッションE」と呼ばれていた頃、そのワゴンボディを身にまとう「クロスツーリスモ」として公開されたバリエーション。
そしてポルシェ、及びそのサプライヤーからの情報によって、クロスツーリスモは2021年から生産されることがわかっているものの、今回目撃された個体は「クロスツーリスモ」ほど車高は高くないようにも見えます。
ポルシェはすでにパナメーラのワゴンボディ「スポーツツーリスモ」を発売済み
なお、ポルシェはすでに「ワゴンボディ」としては”パナメーラ・スポーツツーリスモ”を発表していますが、ミッションE”クロスツーリスモ”についてはその名が示すとおりクロスオーバー風であり、車高を上げ、かつ樹脂製のモールやクラッディングを付与したもの。
なぜクロスオーバー風としたのかは不明ではあるものの、もしかするとパナメーラ・スポーツツーリスモとの競合を避けたかったのかもしれません(パナメーラ・スポーツツーリスモはサルーンの延長線上といったイメージで、高級感のほうがアクティブさよりも勝る。一方、ミッションEクロスツーリスモはスポーティーかつアクティブ)。
なお、今回のスパイビデオを見るに、タイカン「クロスツーリスモ」と見られる車両の偽装が厚く、どこまでこの「ワゴンボディ版タイカン」が完成しているのかは不明。
むしろセダンボディのタイカンとほぼ変わらないようにも見え、開発自体は「これから」といったところなのかもしれませんね。
ポルシェはタイカンでニュルブルクリンクに再度挑戦?
なお、今回同時に目撃されたのは車内にロールバーを装着した(セダンボディの)タイカン。
ポルシェはすでにタイカンにて「7分42秒」というEVセダン最速のニュルブルクリンクにおけるラップタイムを記録していますが、現在テスラは「モデルS」のスペシャルバージョンにてこの記録を破るべく奮闘中(すでにこれを20秒短縮した、とも言われる)。
さらにテスラは7分5秒を目指すとも公言しており、もしかするとポルシェは「どうやってもテスラが破ることが出来ないくらいの」記録を達成すべく、新たなるタイカンをニュルブルクリンクへと投入しているのかもしれません。
なお、ポルシェが7分42秒を記録したのは「タイカン・ターボ(616PS)」であって上位モデルの「タイカン・ターボS(751PS)」ではなく、よってポルシェはタイカン・ターボSをニュルブルクリンクへと投入することで大きくタイムを短縮できる可能性が大。
とにかくポルシェは「ニュルブルクリンクでのタイム」には異常なこだわりを持っているので、テスラの記録挑戦が「無駄」となり、二度と挑戦しようと考えないほどのタイムを出してきそうですね。
そして今回、タイカン・クロスツーリスモ、タイカンとともに目撃されたのが現行911(991)GT3、新型(992)ターボといった面々。
タイカンはEVなのでこれらとは走行ラインが根本的に異なると思われるものの、なんらかの「ベンチマーク」としてタイカンと一緒に走らせているということも考えられます。
VIA: Carspotter Jeroen