| 一方、インテリアは意外とエレガントだった |
ポルシェ911をバギー風に改造した「911カレラ4バハ」が登場。
この911カレラ4バハのベースはオープンモデルの911カレラ4カブリオレ。
これをバハ(Baja)スタイルに仕上げたということになりますが、これまでにいくつか公開されてきた「ラリーカー風の911」よりもずっとエクストリームな仕上がりとなっています。
「バハ」とは一般にバハ・カリフォルニア半島で開催されるオフロードレース「バハ1000」を指しますが、これは1000マイル(1609キロ)という長距離のタイムを競うもので、「世界最長のノンストップレース」。
同様に過酷なオフロードレースだと「ダカール・ラリー」が有名ですが、ダカール・ラリーは休息日があるという点、マラソンステージやリエゾンの存在という点で「ルールに則った紳士のモータースポーツ」という印象があるものの、このバハ1000は「スタートからゴールまでぶっ通しで走り、一番最初にたどり着いたものが勝つ」という、実にアメリカっぽいレースです。
同様に「バハっぽいクルマ」だと”バハ・ビートル(バハ・バグ)”が有名ですが、やはり過酷なレースを走り切るだけのカスタムが施されていることで知られます。
製造にかかったのは約1年
この911カレラ4バハの製造にかかったのは約1年。
製造したのはTJラッセルというビルダーで、カスタムされたオフロード用のサスペンションキット、強化ブレーキシステム、超ワイドボディキットを装着。
ホイール、タイヤにもラリー競技用品が使用され、バンパーもタフなバーが装着済み。
サイドウインドウはポリカーボネートに、ドアミラーも競技用へと変更されてスパルタンな雰囲気もありますね。
リアには巨大なダックテール、そしてチューブラーバンパーを装着。
ボディはなんと14インチワイド化、そしてホイールベースは延長され、挙動はいくぶんマイルドになっているようですね。
テールパイプはセンター出し。
信じられないことですが、これでも「合法に公道走行が可能」。
インテリアはこんな感じ。
ペダルキットはおそらくレース用に換装済み、メーターもやはりレース用。
ダッシュボードやシート、ドアインナーパネルはシンプルに、しかし美しく張り替えられています。
ブラックとグリーンというカラーリングがなんともナイスで、シートそしてドア内張りのダイヤモンドステッチもエレガント。
シートベルトはレース用のハーネスが用いられ、そのカラーはレッド、そしてドアオープナーにもレッドが使用されるなど、細部に至るまで注意が払われているようですね。
なお、ロールケージはチタンカラー(渋い)。
内装リアセクションもオシャレに張り替えられています。
ロールケージはルーフにまで張り巡されてボディ剛性を確保。
ルーフ内側はこう。
とんでもなくぶっといロールケージですね。
サスペンショントラベルはフロント12インチ、リアは14インチ。
加速するとウィリーせんばかりの勢いです。
VIA: AutotopiaLA - YouTube