| 992世代は991の販売台数をやすやすとクリアしそうだ |
ポルシェが”991世代の911最後の一台”がラインオフし、その生産を終了したと発表。
この「最後の」991は、ポルシェが70周年記念として発売した限定モデル”911スピードスター”で、この完成によって991世代の911は233,540台という、これまでにない規模の「世代ごと生産台数」に幕を下ろすこととなっています。
ポルシェの研究開発部門を率いるミヒャエル・スタイナー氏はこの生産終了に際し、「991世代の911はパフォーマンス、ドライバビリティ、効率性において新たな基準を打ち立てることになり、私はこれを誇りに思う」とコメント。
ポルシェ911はラインアップを拡大し続け、累計販売100万台を達成
991世代の911は2011年に「997世代からのモデルうチェンジ版」として登場していますが、997世代から大きく飛躍しており、画期的なデバイスを数多く投入したエポックメイキングなモデル。
デザインにおいては立体感が増し、ヘッドライトがバブル形状となったり、これまではフロントフェンダーとリアフェンダーの峰が同じ高さにあったものを「リアの方を高く」設定することでアグレッシブな印象を演出しています。
モデルライフ後半にはGT3系を除いて全車ターボエンジンが搭載されるなどメカニズム面での進歩も大きく、911ターボやGT3RS、GT2RSのパフォーマンスはついにフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンと肩を並べるまでに進化することに。
なお、ポルシェは2019年に「累計販売100万台」を達成しており、911各世代の生産台数は下記の通り。
もちろん991が「もっとも売れた911」ではありますが、997世代も相当に売れていることがわかりますね。
1964-1973年 901型 111,995台 1974-1989年 930型 198,496台(累計310,491台) 1990-1993年 964型 134,734台(累計374,253台) 1994-1998年 993型 68,881台(累計443,134台) 1999-2005年 996型 175,262台(累計618,396台) 2006-2012年 997型 213,004台(累計831,400台) 2103-2019年 991型 223,540台(累計1,054,940台) |
991以降、911はそのラインナップを拡大し続けて総勢「24モデル」にまで成長していますが、992世代でもこの数が減るとは考えにくく、むしろGT系の拡充によってさらにモデル数が増える可能性もありそう。
992では「全車ワイドボディ」となったほか、前後ホイールサイズの異径化やテールランプのデザインが劇的に変更されるなど「997から991」への変更よりもさらに大きな変更が与えられることになり、さらにそのパフォーマンスはランボルギーニやフェラーリ、マクラーレンに近いものへと進化していて、販売台数自体も「991を超える」のは間違いなさそうですね。