| ポルシェからの正式発表は現地時間の5月18日 |
ポルシェは5月18日にフルモデルチェンジ版となる新型911タルガを発表すると予告していますが、その新型タルガの画像が期せずして流出することに。
これら画像を見る限りではまさに「既定路線」で、991世代の911タルガ同様にメタル調のタルガバー、そして大きく湾曲したリアウインドウを持っていることがわかります。
そしておそらくは、992世代の911タルガも991タルガ同様の開閉方法を持つことになりそうですね。
992世代の911タルガも4WDのみ?
なお、911タルガは911の中では非常に特殊なポジションを持っており、911ターボのようなGT的性格でも、911GT3のようなサーキット重視の性質でもなく、「サラっと乗る高級GT」というイメージ。
おそらくは992世代でも(991同様に)4WDそしてPDKのみの設定になると思われ、つまりは安定そしてイージードライブ志向というキャラクターを与えられることになると思われます。
つまりは911カレラ、911ターボ、911GT3系に比較して高い年齢層、かつ相当にお金に余裕があり、価格を全く気にせずにクルマを選べる人がターゲットなのだとも考えていますが、実際に991世代だとポルシェ911タルガ4 GTSの価格は2154万円で、この価格は911 GT3の2115万円よりも高価であり、さらに911ターボの2267万円にも近い数字。
よって、あえて911タルガを選ぶという人はそのリセールバリュー、性能や見栄に関係なく、欲しいものにいくらでもお金を出せる人物であるということになりそうです。
なお、リークされた画像を見るに、タルガであるということを除くと、ほかの911シリーズと変わるところはないように見えますね。
ポルシェ911タルガの歴史を見てみよう
ポルシェ911タルガは歴代911に設定されており、ボディ形状としてはもともと「トップを取り外せる」セミオープンともいうべきもの。
1966年〜1970年にかけ、イタリアにて開催されていた耐久レース「タルガ・フローリオ」にてポルシェが5連覇したことを記念してこの名称が与えられたと言われています(昔は、そのレースの勝者がレースの名称を車名として使用することも珍しくなかった)。
こちらが「初代」901世代に設定された911タルガ。
Bピラーを兼ねる、通称”タルガバー”、そして大きくラウンドしたリアウインドウが特徴的です。
この時代のタルガはもちろん、ルーフの開閉は「手動による取り外し式」。
こちらは930世代の911タルガ。
やはりタルガバー、特徴的なリアウインドウを維持しています。
964世代の911タルガ。
この世代までは初代タルガ同様のタルガバー、リアウインドウを持っています。
993世代の911タルガからは”タルガバー”が消失し、リアウインドウも普通に。
「取り外し式」ではなく、言うなれば「ロングサンルーフ」ともいうべきルーフへと変更されています。
996世代のタルガもやはりスライド式ルーフ。
997世代もやはりスライド式ガラスルーフですね。
991世代でタルガバー、そして湾曲リアウインドウが復活。
タルガバーのカラーが「シルバー」であるところは初代911タルガへのオマージュだと思われます(タルガバー横の3本スリットは930世代の911タルガで採用されたもの)。
なお、トップ開閉時には、この湾曲したガラス部分がガバっと開き、その下にトップが引き込まれるという非常に凝った構造を採用しています(それこまでしてでも、ポルシェは初代タルガの持っていた、タルガバーとこのリアウインドウを再現したかったということになる)。
992世代の911タルガももちろんタルガバー、そして特徴的なリアウインドウを持っており、991世代のタルガ同様、高い人気を誇ることになりそうですね。
VIA:Germancaforum