| ポルシェ・マカンは2度めのフェイスリフトにてそのライフサイクルを延長? |
さて、欧州ではコロナウイルスが改めて猛威を奮っているようですが、それでも各自動車メーカーは果敢にニューモデルを開発中。
よって様々なプロトタイプが目撃されており、今回はポルシェ・マカン「二度目の」フェイスリフトを紹介したいと思います(ポルシェにしては珍しく、エンブレムを隠していない)。
ポルシェのフェイスリフトは通常「一回」
ポルシェの場合、たいていはそのモデルライフ半ばで一度フェイスリフト(マイナーチェンジ)を行い、その後にフルモデルチェンジ、というのが通例です。
よって二度目のフェイスリフトというのは異例中の異例ですが、これの意味するところは現時点では不明であり、察するところでは「マカンのモデルライフそのものが、予定よりも延長される」。
つまり、予定よりも長い期間においては販売されることになり、その間にも魅力を保てるように二度目のリフレッシュを行うということですね。
加えて、マカンのインターフェースは718ケイマン/ボクスターとともにもっとも古い世代でもあり、パーツ共通化、調達コストの適正化も考慮し、内外装ともに刷新するのでは、と考えています。
なお、予定よりも長く販売する理由についても推測の範囲を出ず、しかしガソリンエンジン搭載のマカンは「現行で最後になるんじゃないか」とも考えていて、よって現行モデルを引っ張れるだけ引っ張った後に販売終了にするんじゃないかということですね。
マカンについては「フルエレクトリック版」の登場が予定されており、しかしマカンはポルシェでもっとも売れているモデルだけあっていきなりフルエレクトリックにスイッチするのはリスクが大きく、フルエレクトリック版マカン発売後も現行マカンを併売し、頃合いを見計らって現行世代のマカンを「終売にしてしまう」可能性が高そうです。
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そして、その終売のタイミングがいつになるかわからず、そしてポルシェはもうガソリンエンジン版マカンのモデルチェンジを行う気がないため、現行マカンをフェイスリフトにて引っ張るんじゃないかというのがぼくの予想。
変更の範囲については画像を見るに前後バンパーやルーフスポイラーといったところだと思われ、そのほかインテリアについては「最新の」インフォテイメントシステムが与えられることになりそうです。
そろそろガソリンモデルの開発を終了させる自動車メーカーも出てきそう
なお、ここで思うのは「そろそろガソリンエンジン搭載車の開発を終了させるメーカーが出てきそうだ」ということ。
一部地域や国では2030年、2035年にガソリエンジン搭載車の販売を禁止するところ、罰金を課すところが出てきますが、そういった傾向は今後加速化する可能性も。
そうなると自動車メーカーは今から(ガソリンエンジン搭載の)ニューモデルを開発したとしても、残された販売可能期間が少なく、そうなると開発コストを吸収できない、ということになってきます。
このような状況下においては新型車開発に投資を行うことはビジネス上賢明な判断とはいえず、よって今回のマカンのように「とりあえず延命して様子を見る」ということになりそう。
ガソリンエンジン自体については、すでにメルセデス・ベンツが「開発終了」を宣言していますが、車体そのものが「現行限り」となるモデルも潜在的に多数あるのかもしれません。
ただ、問題としては「エレクトリックに移行したくとも、バッテリー技術や価格の関係でそうできない」というジレンマもあるものと思われ、というのも現在のバッテリーを使用してガソリン車同等の性能をもたせると、価格が倍くらいになってしまうため。
つまり「売れなくなる」のは明白であり、さらにはソリッドステートバッテリーの登場が数年後に控えていると思われ、各自動車メーカーは(今の技術をベースにした)エレクトリックカーを開発しても徒労に終わる可能性もあり、とにかく現在はなにかと動きにくい状況なのでしょうね。
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参照:Motor1