| この価格はどう考えても安すぎる |
さて、ポルシェ911をベースとしたコンプリートカーを製造する「自動車メーカー」、ルーフ。
どうしてもポルシェのチューナーとして捉えられることが多いようですが、実際には政府の認可を受けた自動車メーカーであり、よって製造業社名も「ポルシェ」ではなく「ルーフ」となります。※ポルシェを”チューン”することもある
ルーフは過激なクルマを作ることで知られる
最近だと外観は空冷時代の911風、しかし中身はカーボンモノコックシャシーにウィリアムズ製エンジン搭載という「CTR」をリリースしたのが記憶に残るところ。
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なお、公式にアナウンスされていないものの、あの(ワイルド・スピード SKY MISSIONで有名になった)ライカン・ハイパースポーツも、そのパッケージングやパーツを見るとルーフCTR3をベースにしている可能性が高そう(エンジンはルーフ製だとアナウンスされている)。
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ルーフは今でも964世代の911をベースとした「新車」を販売していた
そして今回ルーフが発表したのが「RCT Evo」。
これは964世代のポルシェ911をベースにしたクルマで、3.6リッター・フラットシックスを1基のターボチャージャーにて過給して420HP(425PS)を発生させ、トランスミッションは6速マニュアル、駆動輪は後輪のみというスペックです。※詳細は不明だが、中古の964を完全に分解し、新品パーツを組み込んで「新車」として再生したものだと思われる
ボディは「ナロー」そして画像の「ワイド」が用意され、ワイドボディにはフルカーボン製アウターパネルも選択可能(この画像の個体にはカーボンボディが装着されている)。
そしてこのカーボンボディは、通常のボディよりもエアロダイナミクスが高められるうえ、「センターロックホイール」も付属。
ブレーキにはオプションにてカーボンセラミックディスクが選択できる、と紹介されています。
センターロックホイールのロックナットも美しく加工され、ルーフの美学が感じられるところですね。
技術は進歩しても、走る楽しみを表現する方法は変わらない
なお、ルーフによると「(964世代の911が発売された)1990年から技術はずいぶん進歩したが、走る楽しみを追求する方法は変わらない」。
964のフィーリングそのままに、「よりパワフルなエンジン、より軽量な車体」によって刺激的な走りを実現しているそうですが、さらにルーフがいうには「材料はよくなったが、レシピは変わらない」とのことで、つまりは最新の技術をもって、従来のレシピで調理したのがこのRCT Evoということになりそうです。
ルーフRCT Evoのインテリアはこうなっている
こちらはルーフRCT Evoのインテリア。
美しいアイボリーのレザーに覆われ、シート中央部にはダイヤモンドステッチが施されますが、このあたりは「最新の技術」の恩恵を受けた部分なのかもしれません。
ダッシュボード、そしてメーターパネルもアイボリー。
メーターパネルはホワイト、メーター指針もホワイトという珍しい仕様です。
室内にはロールケージが組まれ、これは「カーボンボディとセンターロックホイールとのパッケージオプション」なのだそう。
ルーフRCT Evoの値段はおいくら?
そして気になるルーフRCT Evoの価格ですが、350,000ユーロに設定されています。
日本円で約4430万円ということになりますが、ジンガー・ビークルデザイン製のポルシェ911、そして現在の964の相場、さらに今後964含む空冷ポルシェの価値は今後も上がり続けるであろうこと、なにより「RUFであること」を考慮すると、この価格はバーゲンだと考えていいかもしれません。
なお、ボディカラー、インテリアの使用含むオプションは「無限」にあり、つまり自分だけの一台を作ることができるようですね。
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