| ポルシェ・ボクスターはボクの中では永遠のアイドルだ |
さて、ポルシェ・ボクスターが25周年を迎えるに当たり、ポルシェは125台のみ限定の特別記念モデル「ボクスター25」を発売していますが、今回はボクスター開発当時を振り返るコンテンツを公開。
ボクスターの元祖は1993年のデトロイト・モーターショーに展示された「ボクスター・コンセプト」であり、主にこれに焦点を当てています。
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ポルシェ・ボクスター・コンセプトはこんなクルマ
そしてこちらがそのボクスター・コンセプト。
デザインの指揮をまかされたのはグラント・ラーソン氏で、同氏いわく「ボクスター・コンセプトは制約なく、完全に自由にデザインできた」。※当時、ポルシェのデザイン部門を統括していたのはハーム・ラガーイ氏
そのデザインイメージはもちろん550スパイダー、そして718 RS 60。
「短いリアのオーバーハング」「センターエキゾースト」ということだけが決まっていたようですね。
当時のデザインは「2D」が起点
なお、東寺は現代のようにソフトウエアが充実しておらず、よってデザインは基本的に「紙の上」。
このあたりはかなり「初期」のスケッチなのだと思われます。
ヘッドライトは市販モデルのボクスターにかなり近く、しかしフロントフード上にエアインテークがあったり、メーターフードを見るに「メーターが5連」という(市販モデルとの)相違もある模様。
フロントフードにフューエルフィラーリッドがあり、かなりリアにボリュームを置いたデザイン案。
かなり「スピードスター感」の強いインテリアも考えられていたようですね。
こちらは全くほかのデザイン案とは異なり、スーパーカーっぽい、そして未来的な印象もあるスケッチ。
このあたりになると市販モデルのボクスターに近く、しかしテールランプはかなり小型。
当時のポルシェはこういったデザインを好んだようで、その後にもいくつか同様のテールランプが見られます。
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そしてボクスターのデザインは「市販モデルに」近づく
こちらはかなり市販モデルに近いデザイン。
ここまで来ると、もう「ほぼ市販モデル」ですね。
最終的にはこういった「クレイモデル」が作られ、市販化に向けて調整が図られることになりますが、グラント・ラーソン氏いわく「ボクスター・コンセプトは本来、1993年のジュネーブ・モーターショーに出展するはずだったんだ。しかし我々はその予定を数ヶ月繰り上げ、デトロイト・モーターショーに出展することにした。なぜなら、すでにマツダ・ロードスターやBMW Z1が市場にリリースされていて、対策を急ぐ必要があったからね。一分一秒とも無駄にはできなかった」。
こういった「2シーターオープン」市場はマツダ・ロードスター(1998年のシカゴモーターショーにて初登場)が開拓したと言われ、それに続いたのがポルシェ・ボクスター、BMW Z3、ホンダS2000といった面々。
それまでは「オープンスポーツ」というと高額なプレミアムスポーツという認識が強かったものの、ロードスターが「コンパクト2シーター」という概念を切り開いたというわけですね。
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