
| 見えないところまで、実際の走行・用途を考えてしっかりカスタムされているようだ |
さて、一部で大人気のオフロードスタイルを持つポルシェ911「サファリ」。
これまでは個人やショップが(かつてラリーに参戦していた911をモチーフに)こういったカスタムを行っていただけでしたが、ここ最近になってポルシェ自らが911サファリと思われるプロトタイプを走行させており、オフィシャルにて”車高の高い、ワイルドな911”が発売される可能性が高まっています。
964ベースの911サファリは珍しい
そして今回、中古車売買サイトに登場した911サファリ・カスタムがカッコいいとして話題に。
これはカリフォルニアを拠点とするValiモータースポーツによって製造された個体で、ベースは1985年製のタイプ964。
なお、これまでの911サファリというと初代911をベースにしたものが多く、964世代を使用したものはほぼ見かけた記憶がなかっただけに、ちょっと新鮮だという印象です。

ざっと外観を見てみると、ノーマルのフロントバンパーはそのままにガードバー、そしてドライビングランプを追加。
ウインカー/ポジションランプ内側にはダクトが追加されているようですね。
ボンネット上には大きなライトポッド(光源はLEDとHID)があり、前後フェンダーの前側下部にはプロテクターのようなものも見受けられます。

もちろん車高は上げられてオフロード用のタイヤとホイールが装着されてマッドフラップも。

リアウインドウ上にはスペアタイヤが装着され、ターボウイングが取り付けられていっそうの迫力を増すことに。

エンジンフードにはラリー参戦用車両を意識したと思われるユニークなステッカーも。
テールパイプはリアバンパーの横から出されていて、ヒートガードが装着されるところからも相当に実用面にこだわったことがわかります(フェンダーに取り付けられたプロテクターも同様に、実用性を重視したものだと思われる)。

ちなみにエンジンは3.2リッター・フラットシックス(馬力は不明)、機能面でのカスタムだとLSD装着、ブレーキのアップグレード、車高アップとオフロード走行に耐えるべくダンパーやアクスルの強化、トーションバーやホイールベアリングの交換、キャンバープレートの追加が施されているようですね。

スペアタイヤラックは雨樋に固定されており、もちろんこれはワンオフだと思われます。

フロントのバーそしてスキッドプレートもワンオフだと思われますが、高い技術力が伺えます。
ポルシェ911サファリ・カスタムのインテリアも特別仕様
そしてこちらはこの911サファリ・カスタムのインテリア。
ダッシュボードとドア内張り以外は「すべて作り直した」とされ、リアシートは取り外されて4点式ロールケージが装着済み。
シートはカーボンファイバー製のシェルを持つフルバケット(アルカンターラとレッドステッチ)です。

5連メーターのセンター(タコメーター)はレッド、そしてステアリングホイールはMOMO製へ。
ニョッキリ生えているレバーは油圧ブレーキ操作用です。

シートにはハーネス装着済み。
シート形状を見るに、最近のポルシェに装着されるものと同じように見えますね。

助手席、運転席のフロアにはプレート装着済み。

センターコンソールも作り直され、キルスイッチのようなものも見えますが、オーディオやUSBソケットを備えるなど、日常性にも配慮している模様。

こちらは製造中の風景。
リアシートを外し、かわりにアルミ製のシェルフが組まれます。

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参照:Bring A Trailer