| どうしてこんなクリーチャーができてしまったのかボクにはわからない |
さて、非常に珍しいポルシェ930ターボのカスタムカー「リンスピード・ポルシェR69ターボ」が競売に登場。
パっと見たところ個人がDIYにて作ったカスタムカーのようにも見えますが、あのリンスピードが顧客の依頼を受けて製作したコンプリートカーでもあり、なんとその後(信じられないことに)12台も製造されたのだそう。
ついたアダ名は「ポルシェ・テスタロッサ」
なお、このポルシェR69ターボのインスパイア元はズバリ「フェラーリ・テスタロッサ(下の画像)」。
そしてテスタロッサといえばボディサイドのフィンそして幅広なリアフェンダーですが、これをポルシェ911の上に再現した(なぜ・・・)ということになりますね。
このポルシェR69ターボのカスタムボディはグラスファイバーにて成形されており、おそらくはA~Cピラー、そしてルーフ以外はすべて形状が変更されているように見えます。
ちなみにヘッドライト、テールランプはポルシェ944からの流用。
フラットノーズ風のフロントを持ちますが、これもやはりフェラーリ・テスタロッサを意識したのかもしれません。
なお、この改造にかかった費用については明かされていないものの、正直「テスタロッサを購入したほうが安上がりだった」可能性もありそうですね。
ちなみにもともとのボディカラーはブルーだったそうですが、「テスタロッサ風」にコンバートする段階にてこのパールホワイトへと再ペイントされています。
フロントバンパーサイドにはオレンジ、リアバンパーサイドにはレッドのマーカーが見えるので、北米のオーナーによる注文だったのかもしれません。
ホイールは3ピース構造(15インチ)が装着されています。
ルーフにはスポイラー。
リンスピードR69ターボのインテリアはけっこう普通だった
こちらはポルシェR69ターボのインテリア。
見たところは構造的な変更が見あたらず、しかしブラウンレザーとチェック柄のクロスへと張り替えられている模様。
内外装ともに経年劣化や摩耗・損耗、小さな傷などあるものの、全体としては比較的いいコンディションを保っており、機能的な問題はないと紹介されています。
相当に奇妙なクルマではありますが、その希少性が評価されたのか、オークション終了まで10日あまりを残した状態で750万円程度まで価格が上昇しており、この勢いだとまだまだ上がるかもしれません。
リンスピードはこんなチューナー
なお、リンスピードはスイス拠点にて活動するチューナーで、ポルシェのカスタムを中心に行うことでも知られます。
過去には996世代の911をピックアップトラック風に改造した「ベドウィン」をリリースしたこともありますね。
そのほかには「ローン」や・・・。
「プレスト」・・・。
スプラッシュといったクルマ(?)も。
こういった例を見るに、今回紹介したポルシェR69ターボ「ポルシェテスタロッサ」は「普通」の範疇に入るのかもしれません。
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