| ポルシェは自然吸気エンジンそしてGT3をまったく諦める気はないようだ |
自然吸気エンジンにしては異例の「公称値に近い数値」を発生
さて、ポルシェは新型911GT3そして911GT3ツーリングを発表していますが、これらは先代同様に素晴らしいエキゾーストサウンドを奏でることでも有名です。
そして今回、ユーチューバーNM2255氏が新型ポルシェ911GT3をシャシーダイナモに乗せてパワーチェックを行っており、やはりそのサウンドが刺激的極まりないという事実が立証されることに。
そして現在、欧州では排ガス規制や騒音規制によってますますスポーツカーにとって厳しい状況となっているものの、ポルシェがこれほどまでに強烈なパワーそしてサウンドを誇るクルマを合法的に作ることができる技術を有することには感謝せざるをえない、とも思います。
自然吸気エンジンでCO2排出規制をクリアすることは非常に困難
なお、ここで重要なのは、ポルシェ911GT3に積まれるエンジンは「自然吸気」ということ。
しかも4リッター、さらにはリッター100馬力を大きく超える510馬力を発生させており、これだけの排気量でこの出力を達成し、かつ様々な規制をクリアするというのは「並大抵のことではできない」と思われます。
そのため多くの自動車メーカーがエンジンをターボ化しており、これによって排ガスをクリーンにしたり、副次的効果としてそのサウンドをマイルドにしたりしているわけですね。
ちなみにポルシェは大排気量NAエンジンを採用したとしてもユーロ7をクリアする方法を持っていると見え、まさかの「今後、大排気量化するかも」発言も。
-
ポルシェ「今後、エンジンを大排気量化するかもしれん」。なお911カレラについては「自然吸気には戻らない」
| どうやら今後、「排気量当たりの馬力上限規制」が導入されるようだ | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/48210376396/in/album ...
続きを見る
シャシーダイナモ上での出力は490馬力
なお、今回の動画では、シャシーダイナモにて490馬力を発生していることも確認でき、これは自然吸気エンジンとしてはかなり異例の数値。
もちろん公称値である510馬力よりは低い数字ではありますが、RRやMRは公称値よりも10〜15%低い数字が出るのが常であり(よって420〜450馬力くらいでも全然問題はない)、ターボエンジンではなく自然吸気エンジンであれば一般にもっと低い数字が出るのが通常です。
そしてこういった「公称値(エンジン単体での計測値)に近い数値」が出るのも”さすがポルシェ”といったところですね。
なお、シャシーダイナモ上での計測にあたってはオーバーヒートを避けるため、フロントからはもちろん、リアにも思いっきり送風を行っています(これでオーバーヒートしたらシャレにならない)。