【動画】まさにエンスーの鑑！思いがけず始動したポルシェ917に引きずられるもエレガントに立ち上がりエンジンを再始動した男

｜　ボクもこれくらいのタフさを心身ともに持ちたいものだ　｜

なかなかこういった対応はできるものではない

さて、今年のモントレー・カーウィークにてちょっとした珍事が発生。

今年はポルシェ917がル・マン24時間レースを制覇した50周年に該当するそうで、今回（モントレー・カーウィークの一環として）開催されたペブルビーチ・コンクール・デレガンス においては12台のポルシェ917が展示されることに。

そのハプニングはこうやって起こった

そこでこのハプニングですが、まずは男性がしゃがみこみ、ポルシェ917の室内やらエンジンルームに手を入れて何やら調整中。

どうやらエンジンを始動させようとしているようですね。

そこで突然エンジンが始動することになり、しかしギアがニュートラルに入っていなかったためにクルマが勢いよく動き出してしまい、男性はそのまま引きずられることに。

周囲では驚きの声が上がり、皆がクルマを避けていますが、一歩間違えば人を跳ねたり、この男性も車輪に巻き込まれたりという大惨事になりかねないという状況です（安心して欲しい。もちろんそんなことになっていないのでここで紹介できる）。

なお、クルマが停止したのはエンストしたからなのか、この男性がイグニッションをオフにできたからなのかは定かではありません。

そして少し走った後にクルマが停止し、男性がひょっこり顔を出して「やあ！ボクは無事だよ！」という感じで手を上げてアピール。

「いや、ギアを入れたままエンジン始動しちゃったよ・・・」と皆に説明し、その後スタスタと歩いて運転席に乗り込み、何事もなかったかのようにエンジンを再度スタートさせます。

この男性が何者なのかは説明されていませんが、もちろんポルシェ917の所有者もしくはそれに類する人だと思われ、ネイビーのジャケットにネイビーのシューズ、ホワイトのパンツに（後ろにおいてある）パナマ帽というエレガントなスタイルからして相応の人物なのだと思われます。

そして、ホワイトパンツが汚れるのを気にせず膝をついて作業をする姿、そしてクルマに引きずられてもまったくめげないその姿はまさにエンスージアストの鑑だといえそうです。

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ポルシェ917を始動するにはこれだけ手間がかかる

なお、先日ポルシェコレクターそしてポルシェスペシャリストでもあるブルース・カネパ氏が（自身の）ポルシェ917のエンジン始動方法について紹介していましたが、その内容（儀式）は非常に複雑で、「ヒーターを使用しオイルを温める」→「マスタースイッチ（エンジンルーム）ON」→「マスタースイッチ（インテリア）ON」→「バッテリーに給電」→「室内側の別のスイッチをON」→「イグニッションONで燃料ポンプ作動」→「キャブレター清掃」→「キーをひねってエンジン始動」→「スロットルリンケージを引っ張って意図的に回転数を上げ、油脂類の温度を適温に上昇させる」という（紙に書いておかないと忘れてしまいそうな）手順を踏んでおり、やはりこの年代のレーシングカーはそれなりの神経質さを持つようですね（現代のレーシングカーは、電子制御化という点でまた別のナーバスさを持っている）。

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参照：e_n_o_r_e_v（Instagram）