![シンガー・ポルシェ最新作、「911インディ・コミッション」公開!ボディカラーはブラウン、ホイールはゴールド、室内はヌバックというゴージャス仕様](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-10.jpg)
| 相変わらずシンガーは次々と新しいことにチャレンジを行っている |
この「ゴールドのホイール」はかなり珍しい
さて、ここ最近は「911ターボスタディ」など今までとは異なる毛色を持つカスタムをリリースしているシンガー・ヴィークル・デザイン。
今回はいつもどおりの964ベースのレストモッドではあるものの、内外装が他の作品とは異なるポルシェ911「インディ・コミッション」を公開しています。
ボディカラーは「ディクソンブロンズ」、そしてホイールはゴールド、インテリアはベージュというエレガントな仕様を持っており、ここでその内容を見てみましょう。
シンガー・ポルシェ911「インディ・コミッション」はこんな仕様を持っている
まず、この911インディ・コミッションのボディカラーは上述の通りディクソンブロンズ。
ヘッドライト/ウインカー/ポジションランプベゼル、ウインドウモール、ドアミラー、ドアハンドルはマットチタンにて仕上げられており、給油口は「フロントフード」ではなくフロントフェンダーに位置しています。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-9.jpg)
前後バンパーそしてボディサイドにはストライプ、そして「PORSCHE」文字が入らないシンプルな仕様。エンジンフードにもPORSCHEロゴなし、そしておなじみのダックテールを持ちますが、バンパレットはチタンカラーではなくボディ同色を採用し、全体的にシンプル、そして統一感のある仕様となっているようですね。
ボディパネルはもちろんハンドメイドのカーボンファイバー、かつワイドボディです。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-1.jpg)
特筆すべきはフックススタイルのホイール(ディスク面)がマットゴールドということで、これはシンガー製ポルシェ911としてはかなり珍しい、と思います(ほとんどの場合はマットブラックやボディカラー同色)。
おそらくブレーキシステムは最新のカーボンセラミックを採用していると思われるものの、キャリパーがブラックにペイントされているようで、「目立たなく」仕上げているようですね。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-7.jpg)
この911インディコミッションに搭載されるエンジンは4リッター・フラットシックス、もちろん自然吸気。
エンジン本体はセラミックプラチナムにて処理され、インテークやファンはマットチタン、ファンのケーシングはブロンズ仕上げ。
エンジンルームと室内とのファイヤーウォールにはダイヤモンドステッチの入るレザーが使用されています。
ちなみにトランスミッションは6速マニュアルを採用し、テールパイプはブラックフィニッシュ。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-6.jpg)
インテリアに使用されるのは「ヌバック」レザー
そしてこのシンガー・ポルシェ911インディ・コミッションの大きな特徴が「室内にヌバックレザーが使用されている」ということ。
ヌバックはスウェード(裏革)とは異なり、表側の表面をケバ立たせてスウェードのように見せたもので、広い面積においても均一な質感を保てること、毛羽立ちの肌目をコントロールできること等のメリットがあります(スウェードにおいて、広範囲で均一な質感を持たせることは難しい)。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-8.jpg)
見たところこのヌバックはシート、ドアインナーパネル、ダッシュボードに使用されており、スウェードでもアルカンターラでも出せない独特の質感を表現しているようですね(ただしヌバックはそのぶん高価で取り扱いが難しいが、それでもオーナーはあえてヌバックを選んでいる)。
加えて、シンガー・ヴィークル・デザイン特有の「編み込みレザーを使用してない」という点においても、この911インディ・コミッションはやや特別なクルマということになりそうです。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-4.jpg)
シートはカーボン製のシェルを持つバケット(ヘッドレストは独立)、そして中央部分にはパンチングとステッチが施され、適度にクッションも使用されているようですね。
センタートンネルやシルはレザーで覆われ、カーペットには麻っぽい質感を持つ素材が採用され、ルーフ内張りも明るいタンカラー、そしてロールバーレス。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-2.jpg)
ヌバックレザーと組み合わせられるブラウンレザーにはともにホワイトのステッチが用いられていますが・・・。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-3.jpg)
部位によってはあえて同色ステッチを採用し、「目立たない」ようにも。
このあたりは外装と通じるテイストを持つ部分でもありますね。
全体的に見て、カラー、素材やそれがもたらす効果を十分に知り尽くし、細部に至るまで(まさにステッチのカラーに至るまで)考え込まれた一台だと思います。
ちなみにシフトノブはブラウンレザー、しかしパーキングブレーキハンドルはタンカラーのヌバックというところにもオーナーのこだわりが反映されているようです。
![](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/07/Singer-Porsche-911-Indy-Commission-5.jpg)
合わせて読みたい、シンガー・ヴィークル・デザイン関連投稿
-
-
シンガー・ポルシェ「911ターボスタディ」第二弾が登場!1号車の「豪華なツアラー」路線から一転、軽量シンプルな仕様に
| まるで未来志向のレンダリングの中から抜け出てきたかのようだ | シンガー・ヴィークル・デザインはあらゆる手段で追手を突き放す さて、ポルシェとのエンジン供給契約を締結し、ますます勢いが加速するカリ ...
続きを見る
-
-
シンガーの最新ポルシェ911レストモッドは「ガルフカラー」の新解釈!トーンを落としたブルーとオレンジがカッコいい
| メインのボディカラーはグロス仕上げ、ストライプはマットにて仕上げられているようだ | 今までに公開されたシンガー製ポルシェ911の中でも格段にシンプルな仕様を持っている さて、業容拡大につき求人を ...
続きを見る
-
-
シンガー・ポルシェ911「ワイオミング・コミッション」公開!珍しく「ノンストライプ、サンルーフ付き」、インテリアには千鳥格子柄の編み込みレザー
| エンジンは空冷4リッター・フラットシックス、トランスミッションは6速マニュアル | 前後バンパーにはメタルモールのクラシック仕様 さて、空冷ポルシェ911のレストモッドで知られるシンガー・ヴィーク ...
続きを見る
参照:Singer Vehicle Design(Facebook)