>ポルシェ(Porsche)

見た目は普通のポルシェ911!なのにボディはフルカーボン、レブリミットは11,000rpm、ホイールはカーボン、そして重量わずか850kgのTuthill 911Kが登場

2022/08/25

見た目は普通のポルシェ911!なのにボディはフルカーボン、レブリミットは11,000rpm、ホイールはカーボン、そして重量わずか850kgのTuthill 911Kが登場

| さらに軽量化のためにバッジはチタン、エンブレムはハンドペイントというこだわりよう |

それでいてインテリアにも一定の高級感が感じられる

さて、とにかく最近盛んなのがちょっとクラシックなクルマのレストモッド。

ポルシェ911においてはシンガー・ヴィークル・デザインがその先鞭をつけ多くのフォロワーを生み出していますが、その勢いはあちこちに飛び火し、ポルシェ928やポルシェ968、さらにはルノー5ターボなど様々なレストモッドが誕生しています。

ポルシェ928がオシャレになったッ・・・!フランスより928のレストモッドが登場、内外装ともレトロフューチャー、そしてコンセプトカー風の仕上がりに
ポルシェ928がオシャレになったッ・・・!フランスより928のレストモッドが登場、内外装ともレトロフューチャー、そしてコンセプトカー風の仕上がりに

| 当時のポルシェ928のエンジニアがこのクルマを見たら「こんなクルマを作りたかった」と言うかもしれない | 実際にこのポルシェ928は6月下旬から受注開始、2024年から納車の予定 さて、フランスの ...

続きを見る

今度はイギリスからポルシェ911のレストモッド

そしてやはりもっとも高い人気を誇るのがポルシェ911のレストモッドで、ガンサーワークス、Kaege、エボマックス、カルマー、さらにはルーフやシュトロゼックまで参入しているという状態ですが、今回は英国からタットヒル(Tuthill)なるポルシェ911のレストモッドが登場。

なお、このタットヒルはもともとラリー専門のファクトリーで、自社の名が表にあまり出ることはないといい、しかしケン・ブロックのドリフト用マシン、そしてシンガー・ヴィークル・デザインACS(オールテレイン・コンペティション・スタディ)の開発にも協力するほどの実力の持ち主なのだそう。

1031491

ポルシェ911のカスタム、ジンガーACS(オールテレーン・コンペティション・スタディ)
【動画】あのシンガーまでもが911オフローダーを発表!かつてのポルシェ959をイメージした「シンガーACS」がカッコいい!!

| あとは本家ポルシェから911サファリが発表されるのを待つばかり | さて、トップギアが「ジンガーACS」を紹介する動画を公開。このジンガーACSはアメリカのジンガー・ビークルデザインと英国のTut ...

続きを見る

そして今回そのタットヒルはシンガー・ヴィークル・デザインのライバルとして市場に参入することになるのですが、同社はこのポルシェ911レストモッドをシリーズ化しようと考えており、その名称は「911K」。

最大のウリはその車体重量で、このポルシェ911Kの重量はなんとわずか850kgだと紹介されています(ドライではなく油脂類など液体込み)。

さらには搭載される3.1リッターエンジンのレブリミットが11,000回転にまで引き上げられているといい、とんでもなく刺激的なクルマに仕上がっているということが想像できますね。

このエンジンはカーボンファイバー製のインテークプレナムを備え(かなり容量が大きそう)、964および993に搭載されたマグネシウム製の6速915 Kギアボックスに接続されているといい、もしタコメーターの針をパワーバンド内に閉じ込めておける自信があるのならば、この上なく痛快な走りを楽しめることは間違いなし。

1031487

なお、この911Kの見た目こそはクラシカルかつシンプルではあるものの、ギアボックスのクロスメンバーもカーボン製で、リアにはチタン製のロールケージが装着され、トーションバーやアンチロールバーなどにもチタン製のパーツが使用されています。

そのほかだと競技用ペダルボックスやワイヤーハーネス、特注オイルタンク、フロント下には電動ファンを備えた冷却システムが採用されていることも明らかにされており、その真髄は目に見えない部分にこそある、と考えて良さそうですね。

さらにいうならば、フックス・スタイルのホイールはカーボンファイバー製(フロントは15×7インチ、リアは15×9インチ)、ブレーキキャリパーは特注、そしてラリー用のダンパーによって路面追従性を高めている、とのこと。

1031490

なお、ホイールが15インチというのは軽量化を狙ってのことかもしれませんが、「それで十分」という確信があってのことだとも考えられます。

参考までに、ルーフ、ドア、リアクォーターパネル、フロントバンパー、ボンネット、エンジンリッド、リアバルクヘッド、そしてシートまでがカーボンファイバーで構成され、リアのエンジンリッドの「911K」バッジはチタン製、ポルシェのクレスト(エンブレム)は軽量化のためにバッジではなくハンドペイントにて描かれているといい、一見すると普通のポルシェ911なのに、実はカーボンやチタンなどの高級素材が惜しげもなく投入され、さらには想像を絶するこだわりが詰め込まれているクルマということになりますね。

タットヒル・ポルシェ911Kのインテリアはこうなっている

このポルシェ911Kのインテリアでは、特注シート、RSステアリングホイール、油圧式Eブレーキ、カーボン製ダッシュパネルやドアインナーパネルなど外装に劣らぬ渾身の仕様が詰め込まれており、シフトノブにはチタン、シート表皮にはウルトラファブリックとという、弾力性がありながらサステイナブルな素材が使用されることに。

1031486

同社のディレクターであるリチャード・タットヒル氏によると「このプロジェクトは情熱の結晶であった」といい、「世界には素晴らしいポルシェ911を製造している素晴らしい人たちがたくさんいるので、911のレストモッドを送り出すというのは大変なことです。とはいえ、ここ数年の私の経験と、非常に熱心で協力的な友人やクライアントがいれば十分でした」とも。

911Kの価格や製造台数は不明ですが、フルカーボンボディ、11,000RPMまで回るエンジン、目に見えない部分に詰め込まれた高級素材や高品質なパーツ群からするに、どう考えても「数千万円」といったプライスタグを掲げるのは間違いなさそうですね。

1031489

合わせて読みたい、ポルシェ911のレストモッド関連投稿

ポルシェ911レストモッドの新手「ガンサーワークス」より最新作「スターリングシルバーコミッション」登場!やはりシンガーの影響が見られるも多数の独自デザインを採用
ポルシェ911レストモッドの新手「ガンサーワークス」より最新作「スターリングシルバーコミッション」登場!やはりシンガーの影響が見られるも多数の独自デザインを採用

| ガンサーワークスもそろそろポルシェ911レストモッドの重鎮として認められてもいいかもしれない | そのパフォーマンスは相当に高いらしい さて、993世代のポルシェ911をレストモッドすることで知ら ...

続きを見る

シンガーがポルシェ911「ターボカブリオレ」のレストモッドを公開!同社初のオープモデル、ボディはカーボン製、エンジン出力は510馬力
シンガーがポルシェ911「ターボカブリオレ」のレストモッドを公開!同社初のオープモデル、ボディはカーボン製、エンジン出力は510馬力

| ベースとなるのはコードネーム930世代のポルシェ911ターボ | 今後は様々な930ターボベースのレストモッドが登場することになるだろう さて、ポルシェのレストモッドを専門的に手掛けるシンガー・ヴ ...

続きを見る

ポルシェ911のレストモッドに新星「エボマックス」誕生!モデルごとに性格を分け、993、996ターボ、997カップのエンジンを選択可能

| ポルシェ911のレストモッドは「今、確実に儲かる」ビジネスらしい | これだけシンガーのフォロワーが出てきても、まだまだ需要が発掘されてゆく さて、シンガー・ヴィークル・デザインが開いた「ポルシェ ...

続きを見る

参照:Carbuzz

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche)
-, , , , ,