| エンジンスワップや全幅の大幅拡大ができるのはアメリカ市場ならでは |
全体的にはなかなかうまくまとまったカスタムだと思う
さて、ポルシェといえば911,そしてその911には多くのファンが存在し、その中の多くは「911はこうでなくてはならない」という理想像を抱いているように思われ、そのためか個人的な改造を許容しない例も。
ただし今回紹介する993世代のポルシェ911については、個人が行ったカスタムにしてはなかなかの出来栄えを持っており、ポルシェに対する愛情も感じられる内容を持っているように思います。
ベースとなるポルシェ911は1984年型のカブリオレですが、「RUF風」に仕立てられているようですね。
RUFのように見えるがRUFではない
まず、このポルシェ911のボディワークの多くは新たに作り直されており、フロントバンパーやリアフェンダーはワイド化され、前後バンパーは「RUF(ルーフ)風」に。
やや形状は異なるものの、ドアミラーもRUFを意識したと思われるエアロシェイプを持つもよう。
ヘッドライトもアフターマーケット製、そしてエンジンフードは「ホエールテール」へ。
なお、ホエールテールを備える理由がこの巨大なアルミニウム製インタークーラー。
その下には3.8リッター・フラットシックスが鎮座し、ターボネティクス社のT3「ステージ3ターボチャージャーキット」を装着することで780馬力を発生するのだそう。
そのほかMSD製イグニッションシステム、ツインプラグ・フューエルインジェクション、チルトン・エンジニアリング製カーボンクラッチといったメニューが紹介されています。
足回りだとHRE製18インチホイール、調整式サスペンション、sとラットタワーバー、ブレンボ製ブレーキシステム、そしてイエローにペイントされたブレーキキャリパー。
ちなみにソフトトップは1997年製の911から拝借したものだと紹介されています。
このポルシェ911最大の見どころはインテリアにあった
なお、このポルシェ911最大の見どころはインテリアにあると言ってよく、インテリアカラーはレッド、そしてシートは996世代の911からの移植なのだそう。
ヘッドレストにはポルシェクレスト。
ステアリングホイールにもポルシェクレスト。
なお、本物のルーフであればここは「RUF」となっているところですね。
センターコンソールにはブースト計などがインストールされています。
シートバックはボディカラー同色のグリーン。
ただ、ボディ同様にこのシートバックはラッピングにて仕上げられているといい、剥がすことが可能だとされています(ただ、剥がすと何言なのかはわからない)。
とんでもなくクセが強いポルシェ911ではありますが、おそらくは乗っていて楽しい、そして運転していて楽しいクルマであることは間違いなく、現在出品されているオークションにおいても高値で落札されることになるのかもしれません。
このポルシェ911を紹介する動画はこちら
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参照:cars&bids, CARSCOOPS