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存在するのはわずか37台!964世代のポルシェ911ターボS「フラットノーズ」が競売に。なおスピードイエローの個体は世界にこの一台だけ

投稿日:2023/01/04 更新日:

存在するのはわずか37台!964世代のポルシェ911ターボS「フラットノーズ」が競売に。なおスピードイエローの個体は世界にこの一台だけ

| フラットノーズのオプション価格は車両本体価格の60%にも達したという |

現代の911においても「フラットノーズを復活させて欲しい」と思うのはボクだけではないはずだ

さて、ポルシェ911の歴史の中でも最も希少なモデルが「フラットノーズ」。

これはその名の通りノーズが「カエル顔」ではなく1990年代のリトラクタブルヘッドライト採用のフェラーリのように「フラット」なデザインを持つクルマですが、この仕様にするにはいったん通常のポルシェ911を購入し、その後またポルシェ本社へとその車両を送り、関係する部位を分解してこのクルマへと再構築する必要が出てきます。

よってそのコストは「車両本体価格の60%くらい(1000万円であればオプションコストが600万円)」だとされており、よってこれを選択したオーナーは「ごくわずか」。

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このポルシェ911ターボS フラットノーズは1994年製

今回オークションに登場する911ターボS フラットノーズは(996世代の最後に近い)1993年に新車として購入され、その後ポルシェによってフラットノーズに改装されたうちの一台。

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ちなみにヘッドライトをポップアップさせるとこんな感じ。

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この状態のまま正面から見ると「普通の911」のようにも見えますね。

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「フラットノーズ化」を担当したのはポルシェのパーソナリゼーション部門「エクスクルーシブ」ですが、この世代の911ターボのうちエクスクルーシブによってカスタムされたものは76台が存在し、これらはすべて「911ターボ」から「911ターボS」スペックへとコンバートされています(当時、911ターボSはカタログモデルではなく、エクスクルーシブによる特別オプションだった)。

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そして当時のポルシェ911ターボから911ターボSへのコンバート際しては「X83」、「X84」、「X85」、そして 「USAパッケージ 」という4種類のサブバリエーションが用意されていますが、いずれの個体もパワーアップキット「X88 」を搭載していたようですね(これによってターボがターボSとなる)。

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この「X88」オプションは、ブースト圧を高めたシングルKKKターボチャージャー、高効率インタークーラー、大口径シリンダーヘッド、大容量燃料インジェクター、専用プロファイルを持つカムシャフトが追加され、標準の3.6リッター「M64」911ターボエンジンを25馬力を増強した上でパワーバンドを大幅に広げ、ピークパワーは385馬力/5,750 rpmへ。※低ブースト時のトルク特性が改善されている

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エンジンパワーはG50型5速マニュアルトランスミッション(40%ロック式ディファレンシャル付)を介して後輪に伝達され、サスペンションは標準の3.6ターボ仕様のままではあるものの、ポルシェ・モータースポーツのレースエンジニア、ローランド・クスマウル氏の手よって車高が微調整され、約3.85センチ(通常の911ターボよりも)低くなっています。

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そしてこの76台の911ターボ改め「911ターボS」のうち39台に装着されたのが「フラットノーズ」で、このオプションには、968スタイルのリトラクタブルヘッドランプが装着されるだけではなく、両リアクォーターパネルには非対称959風エアインテークが追加され、専用フロントエアスプリッター、インタークーラー上にはルーバー付きリアウィング、4本出しエキゾーストパイプ、18インチ「スピードライン・フォー・ポルシェ」アルミホイールが組み込まれています。

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「スピードイエロー」の911ターボS フラットノーズは世界で一台だけの特別仕様

今回オークションへと出品される911ターボS フラットノーズは1994年2月28日にフロリダ州ポンパノビーチのチャンピオン・ポルシェから納車されており、電動サンルーフ、パワーウィンドウ&シート、リミテッドスリップディファレンシャル、エアコン、リアワイパー、ヘッドライトウォッシャー、ステレオエンターテイメントシステム、刺繍入りヘッドレストなど相当なオプションが装着されており、ポルシェの歴史家であるマーク・スミス氏がまとめた調査によると、スピードイエローで仕上げられたX85ターボSはこの1台だけなのだそう。

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その後、このポルシェ911ターボS フラットノーズはシカゴ在住のエンスージアストに購入され、2006年7月まで大切に保管され、その後には地元のポルシェ愛好家の手に渡ることになりますが、さらにその後に8年間はイリノイ州のコレクターのガレージに収まっており、その間のメンテナンスはウェストモントのネイプルトン・ポルシェが独占的に担当した、とのこと。

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2015年3月にはまた別のオーナーがこのクルマを入手してエンジンのリビルド、ブレーキとサスペンションの改修、足回りを含むディテーリングを行なっており、2018年3月には現在のオーナーがこのターボSを購入し、ポルシェにてメカニカルそして美観上のレストアを行うことに。

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この作業には新しいフロントアンダーボディトレイ、ドアシル、ロッカーパネルシール、フロアマット、そしてクラッチスレーブシリンダーと関連フルードラインの取り付けが含まれていると(出品時のシートに)記載されています。

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出品時における実走行距離は29,000km未満という(年式を考慮すると)低走行に分類される一台であり、しかも「後輪駆動」を維持する最後の911ターボであり(この後の993世代では4WDレイアウトへと変更されている)、さらに最後のシングルターボを採用する911ターボということもあって、その際立った(ドッカンターボの)キャラクターが今の時代に再評価されるのは間違いなさそう。

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さらには37台のみしか存在しない964ターボ「フラットノーズ」そして唯一のスピードイエローの個体となると、これはもうコレクターが放っておかないかもしれませんね。

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参照:RM Sotherby's

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