｜ シンガーは現時点で「納車4年待ち」とも言われるほどの大人気 ｜
業容拡大にて納期短縮を目指すとともに、DLS、ターボスタディの製造も加速
さて、964世代のポルシェ911を美しく芸術品のようなレベルにカスタムすることで知られるシンガー・ヴィークル・デザイン。
多くの強豪が登場するもその地位は揺るぎなく、今でも4年と言われる長い納車待ちの列ができています。
そして同社はその待ち時間を短縮すべく「業容を拡大する」として求人広告を出していましたが、今回カリフォルニア州トーランスに設立した新しい工場の内部が公開されることに（この工場のために求人を行っていたのだと思われる）。
参考までに、シンガー・ヴィークル・デザインはもともとカリフォルニアに（ロブ・ディッキンソンによって）設立されており、今年で創業から12年を数えます。
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まずレストア対象車両は社外にて分解
シンガー・ヴィークル・デザインは964世代の911を「完全に」分解した状態から再度組み上げてゆくことになりますが、この分解作業は（けっこうな汚れが出るので）この工場とは別の場所で行われる、とのこと。
その後には全てのパーツがメディアブラスト処理され、完璧にクリーンな状態となってこの工場へと運ばれるようですね。
こうやって見ると、「一台づつ」レストアするのではなく、まとめて分解し、パーツごとにストックし、そしてまとめて組み上げられるのだと思われます（そのクルマから外されたパーツがもとのクルマに戻るわけではない）。
そしてこちらはエンジン。
なお、シンガー・ヴィークル・デザインはポルシェとエンジン供給契約を締結したと報じられていますね。
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シンガー製ポルシェ911のボディはカーボン製
こちらは仕上げ途中のボディ。
ちなみにシンガー・ヴィークル・デザインによって製作されるレストモッド車両のボディはすべてカーボンファイバー製です。
ボディ表面の段差やギャップの調整が終わった後は自社に構えた新しい塗装ブースにてペイントを行います。
こうやって見る限り、シンガーヴィークル・デザインの内製率はかなり高いようですね。
こちらはペイントが完了したボディたち。
クーペ、タルガなど様々なボディ形状、そしてボディカラーが待機していますが、これまで「カブリオレ」は見たことがないかもしれません。
こちらは内装セクション。
シンガー得意の編み込み（ウーブン）レザーはおそらく外部から納入されるようですが、その他のレザーの裁断や縫製はこの工場で行っているようですね。
サンバイザーもレザー張り。
多数のサンプルや生地がストックされています。
ダッシュボードを組み付け・・・。
いつも隠れていて見えないフロントトランクの内側はこんな感じ。
スピーカーのネットワークが美しく配置されていますね。
その後は車体とエンジンとを”マリアージュ”させ・・・。
無事完成。
なお、シンガー・ヴィークル・デザインはすでに964ベースのレストモッドの受注を締め切っているので、あとは受注残を粛々と製造するのみとなりますが、そのほかだとDLS、そしてターボスタディの生産を行うということに。
ただしそれだけではせっかく建設した新しい工場を持て余してしまう可能性もあり、「次なるプロジェクト」が控えているのかもしれませんね。
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参照：Top Gear