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ポルシェ911の「レストア+電動化=エレクトロモッド」を専門に行う会社が登場。第一号は限定250台の希少な911にテスラのモーターを組み込んだ「ブラックバード」

2023/08/12

ポルシェ911の「レストア+電動化=エレクトロモッド」を専門に行う会社が登場。第一号は限定250台の希少な911にテスラのモーターを組み込んだ「ブラックバード」

| ポルシェ911のレストモッドが飽和状態となりつつある今、「エレクトロモッド」は新しい選択肢だとも考えられる |

ただしこれが根付くには時間がかかりそうだ

さて、時々見られるのが「ポルシェ911のエレクトロモッド」。

つまりはポルシェ911をEVにコンバートするというたぐいのカスタムですが、今回はサクリレージ・モータース(Sacrilege Motors)より1992年モデルのポルシェ911をEVにコンバートした車両が登場。

そして驚くべきは、ベースとなったポルシェ911が「生産わずか250台」というアメリカロードスターだということで、この希少なモデルをEVにしてしまったという事実が大きな話題となっています。※アメリカロードスターはポルシェ911カレラ2カブリオレ・ターボルックの米国限定モデル

サクリレージ・モータースは「ポルシェファン」によって作られる

このサクリレージ・モータースはポルシェ911のエレクトロモッドを行うために設立された会社だそうですが、創業者はボビー・シンとフィル・ワーゲンハイムという二人の「ポルシェ好き」。

希少なポルシェの限定モデルを電気自動車にしてしまったことで一部のポルシェマニアからは「冒涜である」と言われてしまいそうではあるものの、サクリレージ・モータースはポルシェファンが作った会社だけあって「電動化したとしても、もともとの重量配分を維持している」とコメントしています。

なお、エレクトリックモーターはテスラ・モデルSから拝借しており、これに62kWhのバッテリーを組み合わせることで507馬力/500Nmを発生し、0-100km/h加速は4秒以内、一回の満充電あたり航続距離は322km。

航続距離が322kmと聞くとちょっと心もとないように感じるものの、一方で車体重量は1,451kgに収められており、サクリレージ・モータースは重量とパフォーマンス、航続距離について慎重にバランスを決定したのかもしれません。

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ポルシェ911のパフォーマンスはそのままに、環境への影響を提言

なお、サクリレージ・モータースではこの「ポルシェ911のエレクトロモッド」を専門に行っており、今回の911アメリカロードスターの「電動コンバート」も顧客からの依頼だったのだそう。

今回の依頼では、ポルシェ911の魂、そして親しみやすいドライビングエクスペリエンスを維持しながら、メンテナンスが簡単で高性能なパワープラントを追加することを目指しました。内燃機関を諦めろと言っているのではありません。私たちがやっているのは、あなたのアナログな楽しみの選択肢の中に、エレクトリックパワーを加えるだけなのです。

私たちのポルシェに対する情熱は、このプロジェクトで最も重要なものです。911の最高のハンドリング特性を維持したまま、アップグレードされたコンポーネントとパフォーマンスを追加し、環境への影響を低減することが、私たちの究極の目標なのです。

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実際のところ、パフォーマンスを向上させるための手段としてリミテッド・スリップ・ディファレンシャル、ブレンボ製パフォーマンス・ブレーキシステム、ペンスキー製レース用ショックも装備し、これらのセットアップについては(オリジナルの911の走行特性を維持・伸長させるべく)コネチカット州ライムロックパークで徹底的にテストされたということについてもアナウンスされています。

なお、今回公開されたのは同社のエレクトロモッド第一号で、これを依頼したオーナーがイメージしたのは超音速機ロッキードSR-71。

そのためこのポルシェ911はブラックバード(SR-71の愛称)と命名され、ホイールはじめ各部がブラックにペイントされることで「まさにブラックバード」を全身で表現しています。

今回サクリレージ・モータースはモントレー・カーウィークにこのポルシェ911アメリカロードスター「ブラックバード」を持ち込むといい、おそらくそこでは多数の注文を受けることになるものと思われ、ここに911「エレクトロモッド」時代が幕を開けることになるのかもしれませんね。

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参照:Sacrilege Motors

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