>ポルシェ(Porsche)

ブルーカーボン採用の超絶カスタムが施されたポルシェ911GT2RSが1億5000万円で落札。内外装はオーナーの指定によって完全なるオーダーメイド仕上げ

ブルーカーボン採用の超絶カスタムが施されたポルシェ911GT2RSが1億5000万円で落札。内外装はオーナーの指定によって完全なるオーダーメイド仕上げ

| 本来は「ブラック」のパーツもホワイトに、そしてホイールはブルーカーボンに合わせたネイビーに |

どんなに細かいパーツであっても妥協を許さない

さて、RMサザビーズが開催したオークション「ホワイトコレクション」ではホワイトのポルシェばかりが50台以上出品されることとなっていますが、驚くべきはこれが「1人のオーナーの所有物」であること。

そしてこのオーナーはホワイト、そしてブルーに強いこだわりを持っており、いずれのポルシェも劣らぬ「非常に高いレベルのカスタム」が施されています。

ホワイトのポルシェが合計56台、同じコレクターから競売に出品される。911GT2、ナナサンカレラから究極にカスタムされた918スパイダーまで「レア物祭り」だとして話題に
ホワイトのポルシェが合計56台、同じコレクターから競売に出品される。911GT2、ナナサンカレラから究極にカスタムされた918スパイダーまで「レア物祭り」だとして話題に

| ここまで「ホワイトの」ポルシェばかりを集めるにはさぞ苦労したことだろう | なぜここまで収集したコレクションを手放すのか、その理由については明かされていない さて、先日は「すべて内外装がオレンジに ...

続きを見る

ポルシェ911GT2 RSが100万ドルで落札される

そして今回のホワイトコレクションにおいては「100万ドル」以上での高額落札が連発されることとなっていて、ここで紹介するのは「1,006,000ドル(現在の為替レートにて約1億4800万円)」で落札されたポルシェ911GT2RS。

Porsche-911-GT2-RS (3)

高額落札の理由としては「高度にカスタムされた」という理由のほか、わずか15マイル(24km)しか走っていないという新車レベルコンディションを保っていることも大きく関係しているのかもしれません。

Porsche-911-GT2-RS (2)

そこでこのポルシェ911GT2RSを見てみると、ボディカラーは特別塗装色のグランプリホワイト。

同じホワイトでも標準色のキャララホワイトを選ばず、多額のコストを投じてこのグランプリホワイトを選んだところにこのオーナーの心意気を見ることができるかと思います。

Porsche-911-GT2-RS (18)

上述の通り、このオーナーは「ホワイトとブルー」という組み合わせに強いこだわりをもっており、よって本来「ブラック」仕上げとなる部分(フロント~サイド~リアスカートや各種インサートなど)もホワイトにペイントずみ。

Porsche-911-GT2-RS (17)

その上でカーボンファイバーパーツは「クリアブルー」にペイントされているため、これらの部分がネイビーに見えるわけですね(例によってポルシェクレスト=エンブレムは軽量化のためにステッカー仕様)。

Porsche-911-GT2-RS (15)

なお、こういった「カラークリアカーボン」は色味を各部で合わせることが極度に難しく、よってこれを非常に嫌うメーカーも多いとされ、ほとんどの場合では「非常に特別な顧客からのオーダー」によってのみしか注文を受け付けないもよう。

Porsche-911-GT2-RS (9)

もちろんこの911GT2RSのオーナーは、ポルシェにとって「特別中の特別」なVIP顧客なのだと思われ、フロントフード、ルーフ、ウイング、ダクト、ドアミラーなど様々な部分のカーボンファイバーが「ブルークリア」仕上げに。

Porsche-911-GT2-RS (14)

一方でリアウイングやエンジンフード上の「PORSCHE」文字はホワイトです。

Porsche-911-GT2-RS (13)

マグネシウムホイールはダークブルーにペイントされていますが、これは「クリアブルーにペイントされたカーボンファイバー」に色味を(ワンオフで)あわせたものと思われます。

加えて、ドアアンダーやリアバンパー上の「GT2RS」文字も同じ色調のダークブルーにて再現され、外装においては「何から何まで」カスタム仕様ということになりそうですね。

Porsche-911-GT2-RS (16)

このポルシェ911GT2RSのインテリアはこうなっている

そしてこちらはこの911GT2RSのインテリアですが、レザーはこのオーナー特有の「ヨッティングブルー」。※ルーフライナーは同色のアルカンターラ

Porsche-911-GT2-RS (12)

ホワイトのステッチを使用するところもこのオーナーさん特有ですね。

Porsche-911-GT2-RS (11)

シートにはホワイトのパイピングも(この個体の場合、”ペピータ”が用いられていない)。

Porsche-911-GT2-RS (10)

ステアリングホイールの12時位置にはホワイトのセンターライン(ステッチはホワイト)。

Porsche-911-GT2-RS (5)

メーターやスポーツクロノのダイヤルはホワイトです。

Porsche-911-GT2-RS (4)

エアコン吹き出し口周辺、そしてルーバーにまでも「レザー貼り」。※内装のカーボンパーツはクリアブルー仕上げではないようだ

Porsche-911-GT2-RS (8)

驚くべきはフロントトランク内にもレザーが用いられていること。

Porsche-911-GT2-RS (7)

車両には(仕様を決定する際に使用した)カラーサンプル、ヘルメット、ポルシェデザインの腕時計など一式が付属しコレクション価値を高めています。

Porsche-911-GT2-RS (6)

あわせて読みたい、ポルシェ関連投稿

世界限定77台、ポルシェが当時「クリスマスプレゼント」と称して突如発売した935。競売に登場してぐんぐん価格を上げて現在2億円
世界限定77台、ポルシェが当時「クリスマスプレゼント」と称して突如発売した935。競売に登場しぐんぐん価格を上げて現在2億円

| ポルシェ935はコレクターからの支持が厚く、めったに売り物が出てこないことでも知られている | もはや落札価格が2億円を軽く超えても驚かない さて、ポルシェが2019年に突如発表し世間を驚かせたサ ...

続きを見る

ガンサーワークスによるポルシェ911レストモッド、「400R」25台のうちの1台が競売に。改造車ながらも高い品質が評価され、2.2億円以上での落札の可能性も
ガンサーワークスによるポルシェ911レストモッド、「400R」25台のうちの1台が競売に。改造車ながらも高い品質が評価され、2.2億円以上での落札の可能性も

| ガンサーワークスによるポルシェ911レストモッドは年々評価を上げている | シンガー・ヴィークル・デザインに比較して近代的な仕上げが魅力的 さて、ここ最近になってチラホラとオークションに出品される ...

続きを見る

ポルシェ930ターボ風に仕上げた「911SC」レストモッドが競売に。ビタローニミラーにグループ4用ホイールなどマニアックなパーツを多数投入
ポルシェ930ターボ風に仕上げた「911SC」レストモッドが競売に。ビタローニミラーにグループ4用ホイールなどマニアックなパーツを多数投入

| 改造ポルシェは嫌われる傾向が強い昨今ではあるが | このポルシェ911はポルシェへの敬意が感じられる仕上がりに さて、ちょっと変わったカスタムがなされた1982年製ポルシェ911SCクーペがオーク ...

続きを見る

参照:RM Sotherby's

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ポルシェ(Porsche)
-, , , , ,