| ポルシェ356のレプリカは数多いが、その中でもこの個体はずば抜けている |
このクオリティを見れば製作コストの高さにも頷ける
さて、ポルシェ356は”ポルシェの名を冠した最初のスポーツカー”として世に送り出されていますが、その生産台数の少なさ、そして経過した時間を考慮すると「もはや良好なコンディションを持つ個体を手にするのが不可能」といった状況です。
そのために多くの人が(ときには本物を所有するオーナーですらも)レプリカに乗るといった状況があるわけですね。
そして今回、Youtubeチャンネル「Rolling Slow Media」が紹介するのはフォルクスワーゲン・ビートルをベースとしたポルシェ356のレプリカで、非常に素晴らしい出来を持っており、ここまでのクオリティを持つからにはポルシェの純粋主義者も納得せざるをえないかもしれません(もともと、356については上述の事情からレプリカが許される傾向にある)。
このポルシェ356レプリカはこんな仕様を持っている
なお、このポルシェ356レプリカはフォルクスワーゲン・ビートルをベースとしており、まず用意したのはポルシェ356のレプリカキット(多数発売されている)。
そしてフォルムスワーゲン・ビートルを入手してベアシャーシ状態にまで分解し・・・。
こんな感じで合体させることに。
実際の製作にかかったのは「数年」だそうですが、オーナーが911ではなく356を(政策対象として)選んだのはそのコンパクトさ、そして時代を超越したタイムレスなデザインを持つためだと述べています。
なお、このポルシェ356レプリカは「より大型のエンジン、ブレーキ、カスタム燃料タンク」などヒルクライムイベント用に改造が施されており、現在であれば「エレクトロモッド」というより簡単な方法があるものの、あえて困難な「ガソリンエンジン」を選択したのは”ポルシェ愛”のなせるものかもしれません。
実際のところエンジンルームも見事に仕上げられ、これはフォルクスワーゲン タイプ 1に積まれる2.3 リッター・ガソリンエンジンで、その出力は約130〜140馬力だと紹介されています。
このポルシェ356レプリカの製造コストは安くない
見ての通りこのポルシェ356「レプリカ」のクオリティは非常に高く、よって製造にかかるコストも「安くはなく」、その金額は軽く「10万ドル(日本円だと1400万円以上)」を超えているとされています。
なお、この味のあるイエローはプライマーの色味を活用したもので、「イエローのプライマー」の上にマットクリアを吹いたものなのだそう。
インテリアの仕上げも質感が高く、メーター類やシフトノブなどにもポルシェ純正パーツを使用しているもよう。
たしかにそれだけのコストはかかったかもしれませんが、動画を見る限りでは「十分にそれだけの価値はある」と考えていいのかもしれません。
ポルシェ356「レプリカ」を紹介する動画はこちら
合わせて読みたい、ポルシェのレプリカ関連投稿
-
1100万円の価値はある?内外装フルカスタムが施されたVWベースのポルシェ356レプリカ
| ボディカラーはアウディの”ナルド・グレー” | 1964年製フォルクスワーゲン・ビートルをベースとしたポルシェ356Aスピードスターのレプリカが販売中。 ポルシェ356は言わずと知れた「最初のポル ...
続きを見る
-
意外とイケてる?VWビートルをベースにしたポルシェ959+356スピードスターのレプリカ「クラシック359」が販売中
| レプリカ特有の野暮ったさがなくクリーンで格好いい | しかもエンジンにはターボ付き、おそらく走りも悪くない さて、ポルシェ959のレプリカ、しかもスピードスターがebayに登場。ポルシェは959の ...
続きを見る
-
【動画】買えないなら作ればいいじゃない!ボクスターをベースにした”信頼性の高い”ポルシェ356スピードスターのレプリカが登場
| 本物のポルシェ356スピードスターの相場はあまりに高すぎる | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49752024023/in/datepos ...
続きを見る