| インディセント最大の特徴はそのワイドボディ、しかもボルトやリベットを使用しないスムーズな仕上げが特徴である |
灯火類をLED化するなど細部に至るまでの配慮が光る
さて、現在ポルシェ911のレストモッド市場は花盛りといったところですが、市場が拡大するにつれて消費者の嗜好も多様化し、それに合わせる形で(もしくは提案性を含める形で)911のレストモッド自体も細分化されています。
ポルシェ911のレストモッドと聞いてまず思い浮かべるのはシンガー・ヴィークル・デザインではあるものの、後発レストモッダーの一部はシンガーと被らないように「993世代の911をベースモデルに選んだり」「911ではなく912をベースにしたり」と様々な動きを見せることに。※もちろんシンガーに”乗っかる”ショップも少なくない
そこで今回登場したのが新たなる911のレストモッダー「インディセント(Indecent)」です。
インディセントによるポルシェ911はこんなクルマ
そこで今回、インディセントがレストモッドした911を見てみたいと思いますが、ベースとなるのは997世代の911。
997世代はまだそこまで古くはなく「レストア」が必要な年代ではないものの、まだこの世代を集中的に手掛けるショップやチューナーも少なく、かつ前期モデルであれば相場もかなり安いため「穴場」と言えるかもしれません(加えて適度なアナログさも残しており、サードパーティが手を入れやすい)。
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なお、インディセントが手掛ける997レストモッドには「定形」がなく、すべて顧客の要望に応じてその内容が決められるそうですが、今回の動画に登場するのは「11号車(つまり、これまでには別の10台が世に送り出されている)」。
ちなみにシリアルプレートは助手席ダッシュボードに取り付けられています。
インディセントによれば、1台の911を仕上げるのにかかる時間はおよそ300~500時間。
このレストモッドの要は「ワイドボディ」であり、「ドア、ルーフ、フロントフード以外」のパーツをすべて置き換えることで完成しますが、リバティウォークやRWBと異なるのはリベットやボルトを一切使用しないことで、見ての通り「滑らか」なボディラインへと仕上げられます(タイヤのツライチ度まで滑らかである)。
なお、再塗装に際しては全てのガラスやシールを一旦取り外して行うといい、よってどんな細部までもがボディカラー同色に。
リアスポイラーはダックテール形状、そしてその上のルーバーは初代911へのオマージュです。
この個体にはフックススタイルのホイールが装着されており(専用に設計されたディープリム)、ボディサイドには「Indecent」デカール、そしてリアフードにもバッジが付与され、灯火類はLEDへと変更済み。※BCレーシング製のカスタムエアサスペンションシステムも取り付けられている
もちろんパワートレーンにも手が入り、ファブスピード製のカーボンファイバーエアインテーク、そして・・・。
やはりファブスピード製のエキゾーストパイプも(リアアンダーにはディフューザーが新設されている)。
インディセントによるポルシェ911レストモッドのインテリアは「控えめ」だった
そしてこちらはインディセント製ポルシェ911のインテリアですが、エクステリアに比較するとその変更範囲は比較的小さく、しかしレザー類は貼り替えられてボディカラー同色ステッチが施され、シート座面はポルシェ伝統の「千鳥格子(ダークカラー基調)」へ。
ステアリングホイールは991.2世代からの移植ですが、こちらのステッチも変更されているようですね。
シフトブーツにもやはりオレンジステッチ。
なお、インディセントでは997世代の911レストモッドのほか、991.1、991.2、992世代の911についてもカスタムを提供する準備があるといい、それらについても近日中に完成車を見ることができるのかもしれません。
インディセント製ポルシェ911レストモッドを紹介する動画はこちら
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