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ポルシェが米国にて「911の16バリエーション、910台」にリコール届け出。リアのシートベルトに問題があり、うまくチャイルドシートを固定できない可能性

ポルシェ

| ポルシェがこういった問題でリコールを行うことは非常に珍しい |

シートベルトを固定するスプリングブレードに問題があるもよう

さて、ポルシェが米国にて911の16バリエーション910台に対してリコールを実施。

ポルシェの場合、自社で一から設計を行うスポーツカーラインアップ、つまり718ボクスター/ケイマンと911は比較的リコールが少なく、ポルシェ属するフォルクスワーゲングループの他ブランドとの共有比率の高いカイエン、マカン、パナメーラについてはスポーツカーよりもリコール多めといった傾向があります。

今回のリコールはちょっと珍しい「シートベルト」

そして今回ポルシェが届け出たのが「ポルシェ911のシートベルトに関するリコール」。

その内容としては「シートベルトの自動ロック格納機能が早期に解除され、チャイルドシートが適切に固定されなくなる可能性がある」というもので、この結果として「LATCHシステムの代わりにシートベルトを使用してチャイルドシートを拘束すると、衝突時にチャイルドシートの乗員が負傷する危険性が高まる」ことに言及されています。

なお、ポルシェがこの問題を把握したのは自社の実施した組み立て検査の結果によるもので、問題の可能性があるのは「911カレラT」「911カレラ4 GTS」「911ターボ」「911ターボS」「911ターボS カブリオレ」「911カレラ4 カブリオレ」「911カレラ4S カブリオレ」「911カレラS」「911カレラ4」「 911カレラ4 GTS カブリオレ」「911タルガ4S」「911タルガ 4 GTS」「911カレラ」「 911カレラGTS カブリオレ」「 911カレラ 4S」「911 エディション ポルシェ デザイン」の16モデル。

対象製造期間は2023年5月12日から(最長で)2023年7月11日となっており、対応としてはポルシェ ディーラー(ポルシェセンター)が後部シート左右の3点式シートベルトを検査し、ロック機構に欠陥がある場合にはベルトを無償で交換する、とのこと。

なお、実際にこのリコールが消費者に通知されるのは4月19日だとされるので、日本でも同じ頃にリコールの届け出がなされるかもしれませんね。

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