| いったいどれくらい高く上がるのか、そして最大でどこまで上がるのかがちょっと気になる |
ポルシェにしては”珍しい”ミスである
さて、ポルシェは全般的に見てリコールが少ないブランドの一つですが、ときには「うっかり」や「そんなことが」というようなリコールも存在します。
そして今回はちょっとユーモラスなリコールが(北米にて)718ケイマンとボクスターの合計53台に対して届け出られており、それは「リアの電動スポイラーが伸びすぎる」というもの。
-
参考ポルシェにしては珍しい「うっかりミス」!ヘッドライトの光軸調整機構のキャップ取り付け忘れに最長19年も気づかず、マカンやカイエンなど19万台超がリコールに
| 幸いなことに現状では問題はなく、車両の機能にも影響はない | 現在のところ発表は北米のみ、日本向けの車両に影響があるかどうかは不明 さて、ポルシェの北米法人が193,000台以上の車両につきリコー ...
続きを見る
今回のポルシェ718ケイマン・ボクスターに対するリコールはこんな内容
NHTSA(米国道路交通安全局)に届け出られた報告書によれば「2023年型および2024年型718ケイマンGTS 4.0、2024年型718ボクスターGTS 4.0、および2024年型718ボクスターS」の合計53台に影響が及ぶというもので、リアスポイラーが高く上がりすぎるため、「リアスポイラーが上がった状態だと、ハイマウントストップランプを隠してしまう」のだそう。
そしてこれの何が問題なのかというと、この状況は米国の定める「ハイマウント リア ストップ ランプ (CHMSL) の視認性に関する安全規制に」違反することになり、よってリコールとなるわけですね。
ポルシェによれば、製造工場の従業員が後部車両電子制御ユニットを間違った値で手動で再コーディングしていることを知り、追加にて調査を行った結果、2023年10月にこの問題が発覚。
さらに該当の報告書では「現場分析の結果、タイヤの損傷、事故、その他の苦情に関する既知の事例は明らかにならなかった」と述べ、リコールの対策としては「ポルシェの技術者が後部車両電子制御ユニットに新しいコードをインストールすることでこの問題を解決する」とのこと。
北米だと2024年2月2日から影響を受ける顧客に対し、リコールの案内を開始する予定でだそうですが、そもそも(誤った値を入力したといえど)そこまでウイングが上がってしまうというのも驚きであり、「いったいどこまで上がる構造を持っているのか」ちょっと気になってしまいますね。
合わせて読みたい、ポルシェとリコール関連投稿
-
ポルシェがカレラGTにリコール届け出!「前後サスペンションのボールジョイントの素材が不適切なために破断の恐れがある」。1,270台の生産のうち489台に影響
| 通常走行の範囲であれば、突如この破断によってコントロールを失うようなことはないものと思われる | 今のところ、対策パーツの手当には時間を要するもよう さて、ポルシェがカレラGTにリコールを届け出。 ...
続きを見る
-
ポルシェが911GT3、そしてマカンとパナメーラにリコール届け出。911GT3だとストップランプに問題があり、北米だと「全台数」
| ポルシェが911シリーズにこれだけ多数のリコールを出すのは非常に珍しい | ただし修正は「プログラムのみ」と比較的容易 さて、ポルシェが米国にて911GT3ツーリング、そしてマカンとパナメーラにリ ...
続きを見る
-
ポルシェが911とタイカンにリコール登録、内容は「溶接不十分」、しかし対象となるのは世界でもわずか12台
| ポルシェにしてはかなり珍しいリコール内容だと考えていい | 対応にはおそらく「けっこうな重作業」となる可能性も さて、ちょっとめずらしいポルシェ911とタイカンのリコール。「めずらしい」理由として ...
続きを見る