新旧ポルシェ911カレラGTS（992と992.2）が加速を競ったらこうなった。やはり超軽量T-ハイブリッドの威力は絶大、まだ911にこれほどの進化の余地があったとは【動画】

｜　やはり「最良の911は最新の911」であることが証明される　｜

誰もこのポルシェの「T-ハイブリッド」に文句をつけることはできないだろう

さて、ポルシェは新型911（992.2）カレラ / カレラGTSを発表したところですが、今回は「新旧カレラGTS」の加速性能を比較する動画が公開に。

この動画をYoutubeへとアップしたのはcarwowのホストであるマット・ワトソン（個人のYoutubeチャンネル）で、この新型911発表の際にも同じ動画がポルシェから公開されています。

新型ポルシェ911（992.2）カレラGTSは従来型（992）カレラGTSに比較してどれくらい速いのか？

この新型ポルシェ911カレラGTS最大の特徴は超軽量ハイブリッドシステム「T-Hybrid」が積まれていることであり、これにれよって従来型911カレラGTSの480馬力から一気に541馬力へと出力が向上しています。

このT-ハイブリッドはエンジンとトランスミッションとの間に組み込まれるエレクトリックモーター、そしてターボチャージャー内に組み込まれたエレクトリックモーターとによって機能し、前者は直接の駆動力として、そして後者はリニアな加給を発生させることでエンジンのパワー / トルク向上に寄与します。※ガソリンエンジン（フラットシックス）は3.6リッターへと排気量がアップし、単体での出力は485馬力

そして驚くべきは、このハイブリッドシステム単体で50kgしかない事実で、新型911カレラGTSはハイブリッド化によってパワーウエイトレシオが大きく改善しています。

ちなみにですが、911が「空冷から水冷」へと移行した際には暴動すら起こりかねないほどの騒ぎであったものの、今回の「はじめての電動化」については意外なほど（というかまったく）ネガティブな意見が見られず、ようやくポルシェファナティックたちも「ポルシェがやることはどんなことであっても間違いはない」と認めるようになったのかもしれません。

実際に新旧ポルシェ911カレラGTSがドラッグレースを走ったらこうなった

そしてこの動画ではなんと元F1ドライバーのマーク・ウェーバーも登場してマット・ワトソンと一騎打ちを繰り広げることになりますが、ドラックレース（ゼロヨン）に加え、一定速度からの加速を競うローリングスタート、そして急制動をかけるブレーキテストにて新旧ポルシェ911カレラGTSの性能を競います。

実際にドラッグレースを走ってみた結果は文字通り新型ポルシェ911カレラGTSの圧勝で、そのタイムはなんと10.9秒。

これはとんでもないタイムであり、「GTS」でこのタイムだとすると、これから発表される「911ターボ」「911ターボS」はいったいどれくらいになるのかと恐れを抱いてしまうほど。

従来型911カレラGTSは11.4秒と遅れを取るものの、これでも相当に速いタイムです。

当然ではあるものの、この動画では全域にわたって新型911カレラGTSがその強みを見せており、文字通り「最良のポルシェは最新のポルシェ」であることを見せつける結果となっていますが、いつの時点でも「もうこのあたりが進化の頂点だろう」と思える911が「さらにその先へと」行ってしまうのもまた恐ろしいところですね。

新旧ポルシェ911カレラGTSがドラッグレースを競う動画はこちら

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参照：Mat Watson Cars