>ポルシェ(Porsche)

【限定100台】シンガーの最新ポルシェレストモッドは“1980年代のワイドボディ911”へのラブレター。エンジンはコスワース、足回りはなんとレッドブル製

【限定100台】シンガーの最新ポルシェレストモッドは“1980年代のワイドボディ911”へのラブレター。エンジンはコスワース、足回りはなんとレッドブル製

| 今回の最新レストモッドでは「ホワイトのホイール」「新型ミラー」「ポップアップランプ」など新しい要素が満載 |

コスワース×レッドブルも参加! 伝説の911を現代に蘇らせた究極の一台

ポルシェ911のレストモッドで知られるSinger Vehicle Design(シンガー・ビークル・デザイン)が、またしても驚くべき新作を発表。

今回のモデルは、1980年代に登場した「ナチュラルアスピレーション版のターボルック911」から着想を得たもので、“ポルシェ911 カレラ クーペ リイマジンド バイ シンガー(Porsche 911 Carrera Coupe Reimagined by Singer)”として限定100台にて生産される、とアナウンスされています。

9

【デザイン】1980年代の“ターボルック”をカーボンボディで再構築

このモデルのベースはおなじみの964型911。

シンガー・ヴィークル・デザインはこれを完全にレストアし、当時のワイドボディスタイルをカーボンファイバーで再現していますが、オプションにて以下を追加可能だとも説明しています。

  • 鯨の尾のような「ホエールテール・スポイラー」
  • 可動式リアウィング
  • ボンネットから飛び出すポップアップランプ(アディショナルランプ)

そしてこの「ポップアップランプ」につき、格納状態はこんな感じ(フロントフード先端に丸い構造物が見える)。

3

そしてランプが飛び出すとこう。

つまり「180度」回転しランプが出現するものと思われます。

6

【エンジン】コスワース開発の4.0Lフラット6は420馬力&8,000rpm

このポルシェ911 カレラ クーペ リイマジンド バイ シンガーに搭載されるのは、コスワースと共同開発した自然吸気4.0L水平対向6気筒エンジン。

シンガーのDLS(Dynamics & Lightweighting Study)プログラムで得られたノウハウを注ぎ込み、以下の特徴を持つほか、最大出力は420馬力、レッドラインは8,000rpmに達します。

  • 可変バルブタイミング
  • 水冷ヘッド(ブロックは空冷のまま)
  • 4バルブヘッド構成
5

【シャシー】開発はレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズが担当

このクルマの足回りの開発にはなんとF1で知られるレッドブル アドバンスド テクノロジーズが関与し、車体剛性を高めるため、スチールやカーボンの補強位置をシミュレーションで最適化しているほか、「4段階調整式電動ショック」「ノーズリフトシステム」「オプションでカーボンセラミックブレーキ」も用意されており、あらゆる方向において機能の伸長が図られているようですね。

なお、ぼくが注目したのはこの「ラリーっぽい」ホワイトのホイールで、おなじみフックスデザインを継承しつつも「これまでのシンガー・ヴィークル・デザインにはない」新鮮な雰囲気を醸し出しているように思います。

参考までにフェラーリも296スペチアーレにて「ホワイトのホイール」を導入しており、これは今後の新しいトレンドとなるのかもしれません。

1

さらにはヘッドライトベゼル、ウインドウモールやフロントフード中央のフューエルフィラーキャップが「ボディカラー同色」となっており、ネオレトロな雰囲気も感じさせるのも新しいところ。

フェラーリが296スペチアーレ / 296スペチアーレAのコンフィギュレーター公開、ボディカラーなど外装の選択肢はこんな感じ【動画】
フェラーリが296スペチアーレ / 296スペチアーレAのコンフィギュレーター公開、ボディカラーなど外装の選択肢はこんな感じ【動画】

Image:Ferrari | 296スペチアーレ / 296スペチアーレAではシャープなイメージのメタリックグレーがよく似合う | ホイールに「ホワイト」が登場したのが新しい さて、フェラーリが29 ...

続きを見る

【内装】世界に一つだけの“自分仕様”にカスタマイズ可

シンガー・ヴィークル・デザインは(エンジニアリング面やエクステリアだけではなく)内装のカスタマイズ性においても他の追随を許さず、以下のような手法にて「クラシックと現代の絶妙な融合」が表現されることに。

  • パステルピンクのレザー内装
  • スポーツ/トラックシートの個別フィッティング
  • 「ハンドメイド」による専用メーター
  • ナビやスマホ接続機能(車内の雰囲気を壊さないように目立たない配置がなされる)
2

【まとめ】Singer渾身の「ターボルック」再解釈は、911レストモッドの頂点か

このモデルはたった100台のみの限定生産。

自然吸気×ワイドボディという組み合わせに、コスワースとレッドブルの知見を融合させた究極の911レストモッドといえ、「速くて珍しくて美しい」911を探しているなら、これ以上の一台はなかなかないのかもしれません。

7

合わせて読みたい、ポルシェ911のレストモッド関連投稿

ポルシェ911ではなく「912」ベース。ただ単に「運転する楽しさ」を追求し車体重量800kg未満のレストモッド「Kamm 912c タルガ」登場
ポルシェ911ではなく「912」ベース。ただ単に「運転する楽しさ」を追求し車体重量800kg未満のレストモッド「Kamm 912c タルガ」登場

| ポルシェ911のレストモッドは(今回の912含め)ますます多様化の時代を迎えている | 機会があれば一度は911のレストモッドを所有してみたいとは考えているが さて、現在はポルシェ911のレストモ ...

続きを見る

ポルシェ911レストモッドの雄、シンガーがF1マシンにも供給を行うリカルドとの提携を発表、「専用にマニュアル・トランスミッションを開発」。一部モデルに限定装着されることに
ポルシェ911レストモッドの雄、シンガーがF1マシンにも供給を行うリカルドとの提携を発表、「専用にマニュアル・トランスミッションを開発」。一部モデルに限定装着されることに

Image:Singer Vehicle Design | シンガーは視覚的な仕上げのみではなく、感性に訴える機能についても「完璧」を追求 | そしてその完璧さが多くのオーナーを魅了する さて、現在マ ...

続きを見る

964型ポルシェ911を“未来風”にレストモッドした話題作「テッドソン・デイドリーム」とは何者なのか?
964型ポルシェ911を“未来風”にレストモッドした話題作「テッドソン・デイドリーム」とは何者なのか?

Image:Tedsonmotors | ポルシェ911のレストモッドはまさに「戦国時代」である | そんな中でもこの「テッドソン」は独自のポジションを構築していると言っていいだろう ポルシェのレスト ...

続きを見る

参照:Singer Vehicle Design

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche)
-, , , ,