【クラブ創立70周年記念】ポルシェが「911クラブクーペ」限定70台を発表。ポルシェクラブとの特別な関係を祝う至高の1台、購入資格は「要入会」

Image：Porsche

｜　PCA（ポルシェクラブ オブ アメリカ）創立70周年記念モデル「911クラブクーペ」登場　｜

ベースは911カレラT、「走り重視」の軽量仕様

ポルシェが「ポルシェクラブ・オブ・アメリカ（PCA）」の創設70周年を記念し、特別仕様車「911クラブクーペ」を発表。

世界限定70台のみの生産となり、PCAとポルシェの長年の絆を象徴する一台となっています。

Image：Porsche

この911クラブクーペのベースは、「純粋なドライビングプレジャー」を追求した911カレラTで、（カレラTそのものは）以下のような特徴を持っていますが、カレラTをベースに選んだあたり、いかにも「（走りを楽しむという意味で）アメリカ的」だと思います。

• 薄肉ガラス
  
• 遮音材の削減
  
• 6速マニュアルトランスミッション
  

Image：Porsche

専用カラー「ショーラーブルー」は開発に2年

エクステリアには特注の「ショーラーブルー」を採用していますが、これは2015年の60周年モデルに使用された「クラブ・ブラウ」を進化させた色で、PCAとポルシェの間で2年かけて開発され、その品質が承認されたもの。

なお、ブルーは「アメリカを代表するカラー」として捉えられることが多く、米国のフェラーリクラブ創立記念モデルもまたブルーであったことを思い出します。

Image：Porsche

そして今回の911カレラT「クラブクーペ」には様々な特別仕様が盛り込まれ、「スポーツデザインバンパー」「サテンブラック仕上げのRSスパイダーホイール（20/21インチ）」に加え・・・。

Image：Porsche

グリルバッジも（赤いアクセントがアメリカっぽい）。

Image：Porsche

インテリアもPCA尽くし。70周年ロゴや特注パーツ満載

インテリアにはブラックレザーを基調として「スピードブルー＆ガーズレッドのステッチ」「レッドのシートベルト」「PCA70周年ロゴ入りイルミドアシル」のほか・・・。

Image：Porsche

センターコンソールにはPCAエンボス加工。

Image：Porsche

オプションで「タータンシート」とポルシェデザイン製クロノグラフウォッチも

さらに「エクステンデッド・エクイップメント・パッケージ」を選択すると、「PCA70周年記念（アメリカっぽい色使いの）タータン生地のシートセンター」「ショーラーブルー塗装の専用キー」「特別仕様の取扱説明書カバー」が付与されるのだそう。

Image：Porsche

その場合、「グローブボックスの内側まで」タータンチェック。

Image：Porsche

なお、購入者には専用のストラップと文字盤を持つポルシェデザイン製クロノグラフ「Chronograph 1 - 911 Club Coupe」の購入権が与えられ、こちらもPCAロゴやテーマカラーを反映した限定品だとアナウンスされています。

Image：Porsche

ポルシェ911クラブクーペの価格は未発表も「安くはない」。1台は博物館、1台は抽選配布

搭載されるエンジンは標準の3.0リッター水平対向6気筒ツインターボ（388馬力）。

スポーツエグゾースト、スポーツクロノ、リアアクスルステアなど、カレラTのメカニカル装備がそのまま継承され、価格は未発表ではありますが、数々の専用装備が組み込まれることを考慮すると、911カレラTのベース価格が13,8700ドル（約2200万円）から大きく上昇することは間違いなさそう。

Image：Porsche

なお、70台のうち1台はポルシェ博物館に展示され、もう1台はPCAが会員向けに抽選プレゼントを実施する予定だといい、残りの68台は2024年秋から生産開始、2025年春までに納車される予定とのこと（購入にはポルシェクラブ オブ アメリカへの入会が必須）。

Image：Porsche

結論：70年の歴史にふさわしい、最も“クラブらしい”911

過去にもPCA50周年モデル（2005年・50台）、60周年モデル（2015年・911カレラGTSベース）などが登場してきたものの、今回の70周年モデルは911カレラTという“通好み”のチョイスであることが大きなポイント。

「速さ」ではなく「感触」を愛するポルシェファンにとって、911クラブクーペは究極の記念車となりそうですね。

合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿

参照：Porsche